No.7028はキルギス共和国のYiwu International、Алькони Бешбармак, Alkoni Beshbarmak。ベシバルマックはキルギスやカザフスタン辺りの中央アジアでお祝い事時に食される羊肉の麺料理。キルギス在住のトロリーろばくんより頂いた謎多き品。
Yiwuという語を調べると上海に近い義鳥市の読みであり、ここと関係する商社かな?と推測する。一方EANコードの国籍項はキルギスのものだが(メーカ項が0000というのも怪しい)キルギスに即席麺産業があるとは考え難く、製造者は他国だろうと睨んだが調べ切れていない。キリル文字と格闘しながら一週間は謎解きを楽しめる♪
食べてみて、自分が遊牧民のテントに誘われ、夜の宴の席に居るような気分に陥った(過去そんな経験は無いが)。獣臭い脂と、それに負けない生姜の匂いで口と鼻の中が満たされる。地平線に陽が落ち星空の元で焚火を囲み、言葉は無く視線も虚ろになってきた。砂漠の夜は寒いだろうからもう少し腹を膨らませておき、キツい酒でも煽ってサッサと寝るとするか・・・
日本の即席麺とは遠くかけ離れた内容であり、眼の前に浮かんでくる風景も全然異なるね。美味しい不味いとか、いい悪いなんて尺度はどうでもよく、珍しくて面白い。
事務的に解説するならば、昔っぽい揚げ麺に粗削りなスープ。洗練とか都会的とかお洒落の反対。下手に食べたら胸焼や下痢など体へのダメージを受けてしまいそう。総合評価の点数を厳しめに付けたのはあくまでこの事務的な見方に依る。(面白さとか楽しさをといった主観や感情を評価点に大きく反映させてしまうと、点数そのものが他人には無意味なものになってしまうので)
でも遊牧民のテント生活、興味があるし一度は行ってみたいな。
麺は中太で角は丸められており、量はかなり多い。丼お湯入れ方式で作るのだが湯戻りせずに硬い部分が結構残り、指定通りでは熱量が足りていない気がする(丼は予熱しているが)。気泡感が盛大にあり、脆さを感じる食感である。昭和時代ならともかく、今の日本で類似の食感の麺は無い。
スープは脂っぽくコッテリした羊の匂いが強く出ている。臭みを打ち消すためか生姜の香りも強いが、刺激は程々で大したことはない。当然ながら醤油などの和風っぽさは皆無。塩分は程々でうま味は強いものの人工的で単調。香辛料もそこそこ強いが、羊の脂の匂いに消されてしまう。
具の野菜はみんな細かくて乾燥臭い。説明書きによると乾燥牛肉(羊肉ではない)が入っているそうだが確認できず。パッケージの調理例写真にはたくさんの肉片が盛られているんだけどね。
国名 | キルギス共和国 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 700000 200276 |
会社名 | Yiwu International |
製品名 | Алькони Бешбармак Alkoni Beshbarmak |
謳い文句 | |
調理方法 | 丼お湯入れ3分 |
質量 | Net120g |
熱量 | 538kcal (2251kJ) |
Na | ~g |
付属品 | ペースト状スープ、粉末スープ、かやく(赤パプリカ・人参・ねぎ) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 中太で角は丸く量は大盛り、湯戻りの悪い部分があり硬め、気泡感が盛大で脆い食感 |
汁・ソース | 羊の脂臭さと生姜の香り、辛い刺激は程々、旨味は強いが人工的、中央アジア的香り |
具・その他 | 野菜は細かく乾燥臭い、麺もスープも別世界、遊牧民のテントに身を寄せている気分 |
総合評価 | ★☆1.5 |
試食日 | 2022/01/23 |
賞味期限 | 2022/07/12 |
入手方法 | 2021/10/17 Trolley Robakun駐在員様よりいただく |
税込購入価格 | (31 KGS ≒ 42 JPY) |