No.7018はカザフスタンのМаревен Фуд Тянь-Шань / Mareven Food Tien Shan、ПЕТРА Курица / Petra Chicken。マルベンフードは日清食品と提携関係にあるロシアの会社で、その在カザフスタン事業がマルベンフード天山。マルベンといえばРоллтон / Rolltonが看板ブランドであり、今回のПетраはパスタ主体の廉価版ブランドのようだ。
▲カザフの人々にも、
即席麺と過ごす平和な生活があるはずだ
下の文は「美味しくて有益」という意味
今年に入りカザフスタン情勢が注目されている。内乱なのか露中の介入なのか、情緒的先入観に支配される日本の報道からは判り難いが、袋に描かれたお玉を持った女性が悲しむ事態にならぬよう祈っている。(私も情緒的だな)
食べてみて、感じたことをストレートに書くならば質感が低い。それは特に麺に関してであり、材料や揚げ油の管理が良くないのか現在の日本の即席麺とはかなり様子が異なる。麺から溶出したギラギラした油が全体を包み込むようで、胸焼けを起こしそう。
まあ日本でも袋麺が1958年に発売され、そこから20年近くは質の悪い油(産業用動物性油脂を含む)で麺を揚げ、胸焼けを起こしそうな製品が結構あったもの。(私が知るのはその最後の方だけで、カップ麺の登場が揚げ油の転換点だった)そういう意味では即席麺創世記の雰囲気を疑似体験できるものだともいえる。
今回の品はキルギス在住のトロリーろばくんから頂いたもので、購入価格は10 KGSだったそう。これは日本円換算13.5円相当で、日本の製品と正面から比較するのは酷というものだ。安く作るために省略・代替されているモノやコトがたくさんあるのだろう。気付かされることが色々あり、試食としてはとても面白かった。
麺は細い角断面で、表面はザラついており、気泡感が強い。食感は脆くて頼りない。揚げ油の質が良くないのと、油の温度が低い感じで、揚げ物の香ばしい香りはしない。
スープは透明感が高く、穏やかなチキンコンソメ味。味や香りの手数が少なく、良くも悪くも突出する香りや刺激は無い。うま味や塩分は丁度良く、スープに関してだけなら(積極的に評価できるものではないが)日本人にもある程度受け容れられるだろう。
しかし、麺から出るギラギラした油が全体を覆うような感じで、力感はあるものの鈍重な印象であり、これが全体の足を引っ張っている。
国名 | カザフスタン |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 870227 270090 |
会社名 | Маревен Фуд Тянь-Шань / Mareven Food Tien Shan |
製品名 | ПЕТРА Курица / Petra Chicken |
謳い文句 | |
調理方法 | 丼お湯入れ5分 |
質量 | Net50g |
熱量 | 205kcal (860kJ) |
Na | ~g |
付属品 | 粉末スープ |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細い角断面、表面はざらつき気泡感が強い、脆くて頼りない食感、油の質が良くない |
汁・ソース | 透明なチキンコンソメ味、味や香りの手数が少なく突出する部分も無い、刺激も無い |
具・その他 | 旨味や塩分は適切、麺から出る油が全体を覆い鈍重な印象、価格を考えるとまあ納得 |
総合評価 | ★☆1.5 |
試食日 | 2022/01/06 |
賞味期限 | 2022/01/20 |
入手方法 | 2021/10/17 Trolley Robakun駐在員様よりいただく |
税込購入価格 | (10 KGS ≒ 14 JPY) |