No.7010は麺のスナオシ、麺’s味工房 豚骨ラーメン。税込59円で購入(@TRIAL)、税別だと55円。見切り放出品ではなく常時日本で買えるカップ麺としては最安値クラスだ。個装の袋麺が日本円換算10円台で買える人件費が安い新興国でも、カップ麺は最低40円程度はするものだし。スナオシ自身や流通・小売の利益、管理費諸々などを差し引くと製造原価は20円にも満たないのではないか?
誇らしげ気に「従来の麺’s味工房よりも 具材増量!!」という文字が躍っている。制約の厳しい製造原価を0.1円上げるだけでも大ごとだろうと思うが、どのようなマジックを使ったのだろう?(代わりに何かをケチったか?)
食べてみて、全体的に素っ気ない印象。獣臭さ皆無のアッサリ豚骨風味とやや人工的な食感の麺、具材増量!!といってもあまり有難味のない胡麻とネギ。なのだが、税込59円という価格を考えると全てを納得してしまう・・・ってスナオシ製品に対する評価はいつもここに帰結してしまうなあ。
100円を出せるならばもっと他の選択肢があると思うが、手元に200円あったとして派手な宣伝を繰り広げる有名ブランドの製品を一個買うよりも、この製品を三個買う方が幸せになれる場合もあるだろう。日本の即席麺には多彩な選択肢が用意されており、それはとてもいいことで、成熟した即席麺文化の証だと思う。
▲安価な製品なのに、かやく入りスープではなく
粉末スープとかやくが分包だぞ!
味の濃さとかやくの量を独立して調整可能!
減塩のためスープを薄くしつつ具は全開で!
麺は細めで角は丸められており、表面はサラッと滑らかで唇との摩擦が少ない。これが最近のスナオシのカップ麺の特長だね。キメが細かくしなやかですがコシが弱く感られ、やや人工的で軽めの食感。
スープは濁り感が薄めで、獣っぽい匂いも殆どなく、豚骨というよりも塩ラーメンに近いような味作り。うま味は十分に出ているが、味や香りの手数が少ない印象で、消極的な味である。辛い刺激もない。
具は胡麻とネギだけで、とことん簡素に割り切っている。それでも従来よりも具材増量なのだそうが、絶対的な量として特に具が多い印象は無い。ネギはともかく胡麻はもうちょっと欲しいな。主食ではなくおつゆ代わりとかおやつ・夜食に丁度いいだろう。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 973288 652048 |
会社名 | 麺のスナオシ |
製品名 | 麺’s味工房 豚骨ラーメン |
謳い文句 | 従来の麺’s味工房より具材増量!! 深みとコクの豚骨スープ。本場の味をご堪能あれ! |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net82/麺70g |
熱量 | 383kcal (1604kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量0.3+5.1g) |
付属品 | 粉末スープ、かやく(ごま・ねぎ) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めで角は丸く、表面はサラッと滑らか、キメが細くしなやかだがコシが弱く人工的 |
汁・ソース | 濁り感は薄く獣臭さも無い、塩ラーメン寄りの豚骨味、旨味は十分、味や香りが単調 |
具・その他 | ネギは多いがゴマは少ない、消極的な味、しかし税込59円の価格は全てを正当化する |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2021/12/15 |
賞味期限 | 2022/02/27 |
入手方法 | 2021/09/25 TRIAL |
税込購入価格 | 59 JPY |