No.7003はカザフスタンのMareven Food Tien-Shan、Rollton  Лапша Лагман с бараниной、羊のラグマン麺。ラグマンは中央アジアで食される麺のこと。キルギス在住のトロリーろばくん（様）から頂いた品。

▲一発で完璧な翻訳はできないが、
何度か繰り返せば大体の意味は判るようになる

本来Mareven Foodはロシアの会社で日清食品と提携関係にあり、そのカザフスタン事業所がMareven Food Tien-Shanである。説明文はタジキスタン・ウズベキスタン・キルギス・カザフスタン・トルクメニスタンの五か国語表記。昔ならば解読する気も起きないが、今は撮影した文字を簡単に翻訳することが出来る。いい時代になったなあ。

食べてみて、いや～、全く味の予測ができない即席麺との接触は実に楽しかった！口に含んで瞳を閉じれば、そこに中央アジアの天山山脈、カザフ草原、カスピ海などの風景、そして羊の鳴き声までが浮かんでくるみたいだ！（行ったことは無いけど）

今回の品のラグマン麺は日本のカップうどんに近い舌触りと味であり、スープは羊肉の匂いと唐辛子の刺激が強調されるもの。うまみや香りの構成は日本の即席麺とはかなり異なるが、脂っ気はないので羊肉特有の臭みはさほど気にならず、日本人でもこの製品を抵抗なく受け入れられる人はそこそこ居るだろうと思う。

ただしカップ麺としての造りは決して高級ではなく、日本のローエンド製品のレベルなので、高い質感とかを求めるものではない。コロナが終息したら、本場のラグマンを食べに中央アジアへ行きたいな！

麺は白く、幅5mm程度の扁平形状で、輪郭はやや曖昧で気泡感が結構ある。ボリューム感はそこそこあるが軽い食感。油質は良さそうで変な匂いはしない。

ラグマンは中央アジアで食される麺であるが、今回の品はカップうどんに近い、というか違いを指摘できない。日本人が麺だけを食べたら殆どの人がこれはカップうどんの麺だと答えるだろう。

スープは羊肉の匂いが強いが、脂っぽさが無くしつこくはない。唐辛子の強い刺激が心地良い。カラメルっぽい甘さに大陸的な香辛料の匂いがいろいろ混ざって華やか。うま味は人工的で平板だが抑制的。

和風だしや醤油の要素は無く、日本のラーメンのスープとは根本的な構造が違うように思うのだが、辛さ以外の要素は攻撃的ではないので日本人でも拒絶反応を示す人は少ないと思う。うま味や濃厚さが物足りないと感じる人は多いかもしれないが。

5mm程の大豆蛋白質の粒々（油揚げの表面みたいな食感）と人参とコーンは乾燥臭くて具としては物足りない。でも硬めの歯応えが食べる上でのいいアクセントになっている。

国名	カザフスタン
ジャンル	カップラーメン
EANコード	4 870227 271097
会社名	Mareven Food Tien-Shan
製品名	Лапша Лагман с бараниной / Lagman Noodles with Lamb
謳い文句
調理方法	熱湯5分
質量	Net90g
熱量	369kcal (1545kJ)
Na	～g
付属品	粉末スープ、かやく（コーン・大豆蛋白質・人参・ねぎ）、フォーク
ノンフライ麺	×
湯切り	不要
麺	幅5mmの扁平、気泡感があり輪郭は曖昧、量感はあるが軽い食感、ほぼカップうどん
汁・ソース	羊肉の匂いがあるが脂っ気がなくしつこくない、カラメルの甘さ、強い唐辛子の刺激
具・その他	旨味は人工的だが抑制的、具は日向臭く歯応え明確、大陸的な異国情緒に溢れ面白い
総合評価	★★2
試食日	2021/12/02
賞味期限	2021/08/14
入手方法	2021/10/17 Trolley Robakun駐在員様よりいただく
税込購入価格	（31 KGS ≒ 42 JPY）