No.6992は明星食品、麺神　つけ麺　極旨魚介醤油。ゆでた麺を流水に晒して冷やすタイプ。現在でも同社のサイトに製品情報がまだ載っているが、もう寒い季節に入ろうとしている折、市中で見掛けることはもう稀だろう。姉妹品のラーメン（カップ含む）はみんなリニューアルされているのに、今回のつけ麺だけは昔のデザインのままで放置されているし。

今回の品はゆで時間指定が8～9分と長く、その後湯切りして水に晒したのちに器に盛り付け、別途二種のスープを100mlのお湯で溶くという複雑な工程を経る必要がある。ここまでくると即席の域を逸脱しているのではとも思ってしまうが、それだけの価値が備わっていれば文句は言えないな。

食べてみて、麺もスープも重戦車がグイグイ押し寄せてくるようなド迫力があり、店舗のつけ麺を彷彿させる。これはそんじょそこらの即席麺では実現できない次元のもので、製作に要する時間の長さや工程の複雑さは仕方がないと納得させられる。

但しちょっと一本調子の圧迫感であり、押しだけの相撲というか技とか華に欠ける気もする。薬味や具を追加して拡がりを出すようにしたいし、何よりも食べる側が褌を締め直し、正面から向かい合おうとする気概が必要だ。

麺は幅4mm強と太く厚みも十分にあり、生のうどん並みのボリューム感を持っている。水分をタップリ含んでいるようで重量感も強く、乾燥麺とは思えないふてぶてしい程の存在感がある。8分ゆででも硬めで、歯応えはジワ～っと噛み切る感じで鈍い。この製品の存在価値はこの麺にある。

スープはとろっとした舌触りで、魚を乾燥させたような香ばしさが表に出ている。塩分はかなりきつく、押し出しの強い味だ。液体らしく適度の脂っぽさがあるが、揮発性のスパイシーさも出ていて、これは粉末スープの効能だろうと思う。

麺と同様に押しの圧力を感じるスープだが、圧力の方向が全て同じでやや一本調子な部分もあり、ちょっとベクトルの異なる要素も欲しくなる。ネギや海苔など特徴的な香りの薬味や、スープの味とは違う流れの具を入れたくなった。

国名	日本
ジャンル	袋つけ麺
EANコード	4 902881 055376
会社名	明星食品
製品名	麺神　つけ麺　極旨魚介醤油
謳い文句	超極太麺　濃厚な魚介の旨味の醤油つけだれ
調理方法	ゆで8〜9分水さらし
質量	Net113/麺90g
熱量	400kcal (1675kJ)
Na	～g（食塩相当量6.8g）
付属品	液体スープ。粉末スープ
ノンフライ麺	○
湯切り	要（冷水さらし）
麺	幅4mm強で厚みもある、ふてぶてしい程の量感、水分を含み重量感大、歯応えは鈍い
汁・ソース	トロッとする、魚粉の香り、塩辛く押出しが強い味、適度な脂っぽさと揮発性の香り
具・その他	やや一本調子なので薬味や具を入れたい、麺もスープも強く食べる側にも覚悟が必要
総合評価	★★★3
試食日	2021/11/12
賞味期限	2022/01/13
入手方法	2021/06/24 業務スーパー
税込購入価格	124 JPY