No.6940は寿がきや食品、カップみそ煮込うどん。製造は同じ愛知県の山本製粉。同社の袋版みそ煮込みうどんは定期的に食べているのだが、カップ版を食するのは15年ぶりである。
▲2006年に食べたカップみそ煮込みうどん
袋版の発売は1966年9月、カップ版は1992年9月と、どちらも名古屋の人々から長きに渡って愛されている製品だといえよう。袋版ならば私の生活圏(南関東)でもちょっと探せば容易に見付けることが可能だが、カップ版の入手には運の良さかあちこちを捜しまわることが必要だ。
食べてみて、大人の味だと感じた。この手のカップ麺にしては珍しく苦みをストレートに出しており、それ故敬遠してしまう人もいるだろうが、私はこれを好意的に受け止めた。またうま味の出し方も「ほ~らこんなに美味しいでちょ」という麻薬的な使い方ではなく適切に勘所を押さえたものであり、節度を感じる。勿論赤味噌ベースの名古屋の味はきちんと堪能できる。
麺は幅4mm強と太く、厚みもある。気泡感がありふっくらした舌触りで、歯応えはやや曖昧。このおおらかなうどん麺が、赤味噌ベースの引き締まったスープを包み込んでいる感じである。
スープは若干のザラザラした舌触りがあり、甘ったるさを抑えた厳しい味。うま味は抑制的だが複雑で、人工的な感じがせず自然な味わい。醤油に近いような豆の香りと若干の苦みがあり、渋い大人の味という印象。
鶏肉は小さいが歯応えと香りで存在感があり、蒲鉾も結構たくさん入っている。反面かき玉子は拡散してしまい、存在が曖昧である。それでもこの具の存在もあって、袋版とは違う魅力がある。
この味を初めて食べる人にとっては少し敷居が高いかもしれないが、慣れてくると一転してファンになる可能性もある。私もそうだし。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップうどん |
EANコード | 4 901677 082589 |
会社名 | 寿がきや食品 |
製品名 | カップみそ煮込うどん (製造は山本製粉) |
謳い文句 | 名古屋名物 名古屋だし□赤みそ□かつお節□ムロ節 コク深い濃厚スープ |
調理方法 | 熱湯5分 |
質量 | Net110/麺65g |
熱量 | 392kcal (1641kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量2.1+4.0g) |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ(かやく(味付鶏肉・味付油揚げ・かまぼこ・ねぎ・玉子)入り) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅4mm強の扁平で厚みもある、気泡感がありふくよか、歯応えは曖昧、おおらかな麺 |
汁・ソース | ザラザラした舌触り、甘みや旨味を抑え苦味のある厳しい味、醤油に近い大豆の香り |
具・その他 | 鶏肉は小さいが歯応えと香りで効果的、卵は拡散する、癖が強いが癖になる大人の味 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2021/07/29 |
賞味期限 | 2021/09/22 |
入手方法 | 2021/04/16 グルメシティ |
税込購入価格 | 160 JPY |