No.6930は寿がきや食品、全国麺めぐり 富山ブラックラーメン。製造は加ト吉水産。
▲2009年版。外観は大して変わっていない
製品名が暗いのは撮影が下手だったから
寿がきや食品が富山ブラックのカップ麺を出したのが2009年で(このときはまだ「全国麺めぐり」というサブタイトルは無かった)、即席麺業界でもかなり早い方だった。それ以降も継続的に販売を行ない、富山ブラックの認知度を上げるための一翼を担っているといえよう。寿がきや版が出てすぐに私にとっての初富山ブラック経験をしたところ、スープの色と味にえらくビックリしたものだった。その体験以来12年ぶりの試食となる。
競合は短期で終売になるか揚げ麺で購買層が違うものが多いのだが、凄麺の富山ブラックは値段を含めてガチの対決になりそう。
食べてみて、力の凄麺に対して技の寿がきや、という印象で正直言って甲乙付け難い。富山ブラックの枠内で細かな部分は結構異なるしそれぞれに良い点があるものの、カップ麺とか即席麺という枠の中ではよく似た者同士。凄麺であろうと寿がきやであろうとたまに食べるのは良いけれど、毎日食べろと言われたらどちらも遠慮したい。
麺は細めでエッジは丸められており、表面はややザラザラしている。同じノンフライの富山ブラックでも、凄麺が直線的にハキハキしており豪快なのに対し、寿がきやは懐に入り込むような親しみやすさを感じる。一般論で言えは凄麺の方が良い麺なのだが、この富山ブラックのスープとの相性では寿がきやの麺もアリだ。
スープは黒くて透明度も低い。黒胡椒のスースーする刺激に加えて唐辛子の辛さも感じる。一方で意外に甘さやまろやかさも出ている。液体と粉末のダブルスープなので、しっとりとした潤いに加えて香ばしさや元気の良さも感じる。隙が無くとにかく強い味のスープである。それでも12年前に食べた時の記憶と比べて味が整理され、粗さが無くなったような気がしたよ。
具のチャーシューは薄くてハムみたいな食感。ネギはたくさん入っている。
(凄麺もそうだけど)この富山ブラックは、さあこれから気合を入れてやっていくぞ!と自分に喝を入れる時に食べるのが似合いそう。それだけに連食すると疲れちゃうけど。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 901677 082107 |
会社名 | 寿がきや食品 |
製品名 | 全国麺めぐり 富山ブラックラーメン (製造は加ト吉水産) |
謳い文句 | 醤油のコクと黒胡椒の旨み 北陸の地、富山が発祥の醤油ラーメン 黒胡椒のきいた、鶏ガラと豚骨の強烈な印象の漆黒のスープ |
調理方法 | 熱湯5分 |
質量 | Net108/麺65g |
熱量 | 313kcal (1310kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.5+5.6g) |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ(ねぎ入り)、かやく(チャーシュー) |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めで角は丸められている、表面は少しザラザラ、懐に入り込むような親しみやすさ |
汁・ソース | 黒胡椒に加え唐辛子の辛さ、甘さやまろやかさも有、液体の滑らかさと粉末の力強さ |
具・その他 | 肉は薄くてハムみたいな食感、ネギは多い、力の凄麺に対し技の寿がきやという感じ |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2021/07/07 |
賞味期限 | 2021/10/01 |
入手方法 | 2021/05/04 グルメシティ |
税込購入価格 | 214 JPY |