No.6928はマルタイ、北海道 札幌味噌ラーメン。No.6439で姉妹品の旭川醤油ラーメンを紹介している。さてマルタイといえば本社は福岡県の福岡市、生産工場も福岡県と佐賀県、あとは九州内のサンヨー食品関連会社であり、九州濃度の高い会社である。それが北海道の札幌だと?
うちの即席麺試食データベースにはマルタイ製品が123件登録されているのだが、この中で味噌味のものは今回の品を含んで3件しかない(豚骨味噌は除外)。ということは、マルタイは味噌スープの経験に乏しく、稀に手を出すと不慣れで妙な味や香りがしてしまうではないか?と危惧してしまう。北海道なんかに色気を出さずに地元だけを見てりゃいいのに・・・
食べてみて、とっても良い味噌ラーメンだと思った。骨太な麺は大雪山の如く、奥行きの深い味噌スープはオホーツク海の如く。瞳を閉じて食べればぼんやりクラーク博士と札幌の時計台が浮かび上がってくるではないか(ウソです)。予想を良い方へ大きく裏切って、九州のマルタイが札幌の味噌ラーメンになり切っていた。
この製品の味を形容すると、重心が低くて安定しているとか、余裕があって大らかだとか、確かに北の大地とつながるイメージが浮かんでくる。そしてこれらは従来のマルタイ製品からはあまり縁の無いような要素である。な~んだ、やれば出来るんじゃん!
麺は棒ラーメンとしては太い角断面で、しっとりとしたしなやかさと力強さを両立させている。重量感もかなりある。一本一本が独立していて個々の意志を持ちながらも、一つの目標へ向かって収束していくかのようである。そして麺に力がみなぎっている。太い棒ラーメンと味噌味スープの組み合わせに不自然さは無い。
スープは真面目な赤味噌味という印象で、浮ついた印象が無い。潤いに加えて大豆の粉っぽさを感じる。うま味はかなり強いが嫌味は無く自然で、味や香りの手数も多い。若干の苦みを感じるがかえってこれが奥の深さをもたらしてくれる。
麺とスープのマッチングが良く、骨太で堂々としている感じ。なのでたくさんの野菜を入れても全然へこたれない。唯一違和感を持ってしまうのは、この製品が九州のマルタイで作られたということであろうか。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 902702 003067 |
会社名 | マルタイ |
製品名 | 北海道 札幌味噌ラーメン |
謳い文句 | 北海道産昆布だし使用 ノンフライ (二人前) |
調理方法 | ゆで5分 |
質量 | Net216/麺146g |
熱量 | 329kcal (1377kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.8+4.7g) |
付属品 | 液体スープ |
ノンフライ麺 | ○(棒状麺) |
湯切り | 不要 |
麺 | 棒ラーメンとしては太い角断面、力強さとしなやかさを両立、重量感と力感が大きい |
汁・ソース | 奥が深く安定感がある赤味噌味、潤いと大豆の粒状感、旨味は強いが自然、苦味あり |
具・その他 | 沢山の野菜を入れてもへこたれない、九州のマルタイが作る札幌味噌は完成度が高い |
総合評価 | ★★★☆3.5 |
試食日 | 2021/07/03 |
賞味期限 | 2021/08/18 |
入手方法 | 2021/03/19 Sanwa |
税込購入価格 | 214 JPY |