No.6927 ハウス食品 しあわせの激辛 ラーメン

No.6927はハウス食品、しあわせの激辛 ラーメン。ハウス食品の即席麺業界への参入は大手としては遅かったが、昭和50年代には多くのヒット商品を連発して全国的に高い知名度を誇った。しかし平成以降は縮小傾向となり、現在うまかっちゃんシリーズと好きやねん以外の製品は根絶した。

シャンメン、たまごめん、楊婦人、本中華、王風麺、つけ麺等

▲五個パック外観

今回の品は久々のうまかっちゃんではない即席麺。「しあわせの激辛」がシリーズの名称で、ラーメンの他にカレー・麻婆豆腐・パスタソースからなる激辛製品群。現在のところ店舗での販売は行わずに限られた通販のみで購入可能。Webサイトトップページからダイレクトに製品情報に飛べず、何となく及び腰というか実験的な製品なのかな?と思ってしまうよ。

食べてみて、製品名通り激辛が特徴の豚骨味噌味。そして添付の辛味ペーストを入れる量により、辛さだけでなく味の厚みも大きくコントロールでき、いろいろと試す楽しみがある製品である。

パッケージには辛さの指標として「辛メーター」なる数値が書かれており、本製品は2.74KMだそうな。んで近似の即席麺は日清の蒙古タンメン中本の北極ラーメンが2.80KMとあり、これは私の感覚ともおおよそ一致する(最初この数値のことを知らずに食べ、辛さは蒙古タンメン中本旨辛味噌と北極の間で北極寄りかな?と思ってた)。ちなみにペヤングの獄激辛やきそば(未試食)は4.19KMとのこと。

私は辛い食べ物にある程度の耐性があると思っているが、単純に辛いもの=良いものだとは決して思わない。正直言うと本製品を辛味ペースト全部入りで食べると、完食はできるがあまり楽しいとは思えなかった。試行錯誤を重ねた末、私にとっての丁度いい食べ方は①辛味ペーストを1/3投入してスープも全部飲む、②辛味ペーストを2/3投入してスープは残す、というものである。

麺は細めの角断面。表面は滑らかで粒立ちがハッキリしている。これといった強い自己主張は無いものの、真面目に作られた縁の下の力持ちといった風情の揚げ麺。重量感には乏しいが軽々しい食感でもなく、超派手な激辛スープの中にあってもこれに流されずに一定の存在感を持っている。

スープは濁り感があり、また若干のとろみもある。ベースの味は豚骨味噌で、ニンニクの香りもあり隙が無い印象。肉であろうが野菜であろうが具に対する許容範囲は広そう。

辛味ペーストを入れない状態でも十分な辛さがあり、全部入れるとかなり食べる人を選ぶ程の刺激で満たされる。辛味ペーストを入れる量で辛さだけでなく味の厚みも大きく変化する。量が増えるとともに潤いや底力も増してきて、ノリが良くなってくるみたい。オーディオで言えば低音(BASS)のツマミをグイっと右に回すような感じ。

でもモノには限度もあり、BASSのツマミを右に回しきると不自然な音になるのと同様、辛味ペーストも全部入れると(私にとっては)ちょっとやり過ぎかも?と感じてしまった。辛さだけでなく塩分やうま味も過剰になってくるのだ。

だからこそ辛味ペーストが別添になっていて、幅広く味を調節できるのはとても良いことだと思う。五個パック販売の製品なので何回か作るうちに各人のベストな状態が判ってくるだろう。気分によっては辛味ペースト無しという選択だってあるのだから。

心配なのは、現在通販で細々と売られているこの製品に、明日があるのかどうか若干の不安があること。シリーズ他製品(カレーなどのレトルト製品)と比べても特にこのラーメンは異質なように感じられ、今後の存続が危ぶまれると考えて急いて通販で購入した次第。

国名 日本
ジャンル 袋ラーメン
EANコード 4 902402 895450(5p)
会社名 ハウス食品
製品名 しあわせの激辛 ラーメン
謳い文句 この製品の辛さは辛メーター2.74KM
調理方法 ゆで3分
質量 Net96/麺80g
熱量 414kcal (1733kJ)
Na(麺具+汁) ~g(食塩相当量1.7+3.8g)
付属品 粉末スープ、辛味ペースト
ノンフライ麺 ×
湯切り 不要
細めの角断面、表面は滑らか粒立ち明確、真面目な揚げ麺、激辛スープに負けてない
汁・ソース 濁り感ととろみがある、基本は激辛の豚骨味噌味、味や香りの要素は多くて隙がない
具・その他 辛味ペーストの量で辛さと共に味の厚みが変わる、全部入れるとやり過ぎだと感じた
総合評価 ★★☆2.5
試食日 2021/07/01
賞味期限 2021/12/08
入手方法 2021/05/20 Lohaco
税込購入価格 798 JPY / 5p