No.6923は明星食品、鉄板焼そば かつお風味。No.6922で紹介した(普通版)鉄板焼そばの姉妹品である。そもそも鉄板焼そばは1968年3月の発売で、64年に出た明星焼そばの仕切り直し版。他社は日清焼そばが63年、サンヨー食品は67年にアラビヤン焼そば71年にサッポロ一番ソースやきそばを発売する。
▲普通版(左)とかつお風味(右)
鉄板焼そばはその後増量版の鉄板焼そばじゃんぼを72年に発売(じゃんぼはカップ版もあった)。今回紹介するかつお風味はいつ出たかを把握していないが、私のコレクションで最古のものは2001年のものである。
▲1984年製造の鉄板焼そば(かつお風味ではない)
▲私が持つ最古のかつお風味(2001年)
手持ちの84年パッケージを見ると、このデザインが今回のかつお風味に継承されているように見えるな。
食べてみて、普通版の鉄板焼そばと同様に尖った部分やコッテリしたところが無く大人しい味。しかしソースが(普通版の液体ではなく)粉末であることとカツオの風味が相まって、こちらの方が積極性や身軽さにおいて若干勝る印象。何れにせよ鉄板焼そばはどちらも穏やかな味である。
▲上は普通版(液体ソース)、
下が今回のかつお風味(粉末ソース)
麺は細めの角断面で軽い食感。ややゴムっぽい弾力感もあるが、しなやかさに加えてしぶとい粘りもある。大筋において普通版の鉄板焼そばと同じ印象。あと、袋の焼そばは作り方による品質のバラつきが汁ありのラーメンと比べて出やすいが、この鉄板焼そばは何度作っても出来が安定していると感じた。
ソースは派手で華やかなスパイシーさとか焦げ臭さなどの演出は一切無く、淡々とした地道な味。だが普通版とは異なり粉末ソースを使っており、味のキレとか張り出し感みたいなものは今回のかつお風味の方が優位に立つ。その分滑らかさとか潤いには欠けるのだが、それが欠点だとは全く感じられなかった。
かつお風味にわざとらしさはなく、また鰹節っぽい乾燥臭さも無い。うま味にぼんやりと包み込まれてしまうような効果がある。ふりかけの紅生姜の酸味やアオサの香りはあまり強くなく、もうちょい明確な効きが欲しい。普通版はふりかけにも香味調味料が入っていたのがかつお風味には無く、このためか僅かにスッキリした印象もあった。
普通版に対してこのかつお風味は総合評価で★0.5点だけ高評価としたが、基本的な部分に大差は無い。どちらも大人しいながら、今回のかつお風味の方が僅かに前に出る味だと感じた。
国名 | 日本 | |||
ジャンル | 袋焼そば | |||
EANコード | 4 902881 051293 (5p:051316) | |||
会社名 | 明星食品 | |||
製品名 | 鉄板焼そば かつお風味 | |||
謳い文句 | 昔からのあじわい ソースのコクを引き立てるかつおの旨み (当社比)ふりかけたっぷり!あおさ、紅しょうが入り | |||
スペック | ||||
調理方法 | 水気がなくなるまで炒める | |||
質量 | Net100/麺93g | |||
熱量 | 467kcal (1955kJ) | |||
Na | ~g(食塩相当量3.7g) | |||
付属品 | 粉末ソース、ふりかけ(アオサ・紅しょうが) | |||
ノンフライ麺 | × | |||
湯切り | 不要 | |||
麺 | 細めの角断面で軽い食感、弾力感とともに粘りもある、普通版鉄板焼そばと同じ印象 | |||
汁・ソース | 穏やかで優しい味だが、粉末ソースとかつお風味のために普通版よりは軽快で積極的 | |||
具・その他 | ふりかけは効きが弱い、鉄板焼そばはどちらもスパイシーさや豪快さがなく大人しい | |||
総合評価 | ★★☆2.5 | |||
試食日 | 2021/06/22 | |||
賞味期限 | 2021/08/18 | |||
入手方法 | 2021/04/16 Kazue特派員様よりいただく | |||
税込購入価格 |