No.6922は明星食品、鉄板焼そば。私にとって12年ぶりの試食。1970年代であれば日清焼そばやサッポロ一番ソースやきそばと共に私の生活圏(神奈川)で普通に見掛けることが出来たのだが、80年代に入る頃には鉄板焼そばだけ脱落し、どこか遠くへ出掛けた際、久々に巡り合うような存在になっていた。
昔からこの製品だけは他社の袋焼そばとは少し違う印象を持っており、鉄板という頑丈そうな名前とは裏腹によく言えば優しいというか、悪く言えば覇気の無い味だと思っていた。今回久しぶりに試食して過去の印象が変わっているかどうかを確認する。また次回No.6923では姉妹品の鉄板焼そばかつお風味を採り上げ、比較する予定。
食べてみて、昔の印象通り穏やかで攻撃性の少ない味。同じジャンルの日清焼そばやサッポロ一番ソース焼そば、アラビヤン焼そば等と類似の味だと思って食べると「あれっ?」と思うかもしれない。
他とは違う味、という意味では存在価値があり、あまり刺激の強くない穏やかな焼そばが食べたい人には適う製品である。もちろん嫌な味や香りはせず、品質的にも何ら不足は無い。
ただ、キャベツやもやし等の味を薄める方向にもってゆく具をたくさん入れると一層大人しい味になってしまうので、具の選択は慎重に考えるべきだ。もしくは強い味の具を入れて、そいつを主としてしまう手もあるな。
麺は細めで角はなく、しっとりとした舌触り。重量感はあまりないが、食感に頼りなさは感じない。
ソースはスパイシーさとかジャンキーっぽさとか尖った部分がほとんど無く、包み込むような甘さやうま味が全体を支配する。液体ソースなのでしっとりとした落ち着いた味わいで、全体が均一で平板な印象。淀んだ無風状態という感じで、ワイルドな力強さなどは求めちゃいけない。
ふりかけの量は多いがアオサの香りも紅生姜の酸味もあまり前へ出て来ず物足りない。調味料も入っているようだが、隙間を埋めるというか底辺を厚くするような感じ。少なくとも基本的性格を覆すものじゃない。
という訳で、昔から続く大人しい味の焼そばだった。そして次回No.6923、明星鉄板焼そば かつお風味に続く。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋焼そば |
EANコード | 4 902881 051330 (5p:051354) |
会社名 | 明星食品 |
製品名 | 鉄板焼そば |
謳い文句 | ジュワーッ香ばしい!!特製液体ソース (当社比)ふりかけたっぷり!コクと香りのスパイス入り |
調理方法 | 水気がなくなるまで炒める |
質量 | Net109/麺93g |
熱量 | 481kcal (2014kJ) |
Na | ~g(食塩相当量4.2g) |
付属品 | 液体ソース、ふりかけ(アオサ・香味調味料・紅しょうが) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めで角はなくしっとりとした舌触り、重量感はあまりないが食感に頼りなさは無い |
汁・ソース | 攻撃性のない穏やかな味、競合と比べてもピリッとせずもどかしさを感じるが個性的 |
具・その他 | アオサの香りや紅生姜の酸味も前に出ない、薄味の野菜を入れると更に味が薄くなる |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2021/06/22 |
賞味期限 | 2021/07/04 |
入手方法 | 2021/04/16 Kazue特派員様よりいただく |
税込購入価格 |