No.6910は寿がきや食品、カップ台湾ラーメン。昔からある製品で、ウチの記録では2000年に食べたものが一番古い。ひとつ前のNo.6909でヤマダイニュータッチ凄麺の台湾ラーメンを紹介しているのだが、この二者の価格や内容を見比べると、直接の競合をするものではないなと感じた。今回の寿がきやの方が庶民的。
最近食品表示法が制定され、製品には販売者だけでなく製造者も記載(トレースできれば略号で可)する必要が生じたため、従来隠されていた提携関係が露呈するようになる。今回の品の製造者は同じ愛知県の山本製粉であることが記されており、私は今までこの二社の関係を知らなかったためちょっとびっくりしたよ。
食べてみて、前回のニュータッチ凄麺と比べ賑やかで雑多な味。揚げ麺の油臭さや粉末スープの尖った部分が容赦なく押し寄せてくるのだが、これがかえってカップ麺っぽさを感じさせるものであり、居心地の良さにもつながっている。お上品な質感の高さを競うならば文句なしに凄麺なのだが、派手な原色が織り成すような混沌とした世界を堪能したいならばこちらを選ぶのもアリだ。
麺は細めの角断面で、気泡感がある。優しい舌触りだが歯応えは鈍く、ちょっと頼りない食感。揚げ物の香ばしさがほのかに漂い旧き佳きカップ麺という風情がある。
スープは辛くて強い味。液体と粉末を併用するダブルスープだが粉末っぽい香りや人工的なうま味を感じる。反面これば凄麺には無かった突き抜けるような爽快感を演出する。繊細さはあまり無い。挽肉は意外にしっかりした食感。韮の香りも効果的。
本来台湾ラーメンの発祥は台湾と直接の関係は無い筈なのだが、食べていて香辛料の使い方などでどことなく台湾製のカップ麺を彷彿させる箇所があったのが面白い。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 901677 082275 |
会社名 | 寿がきや食品 |
製品名 | カップ台湾ラーメン (製造は山本製粉) |
謳い文句 | 名古屋の味 この辛さ、クセになる! 肉ミンチのコク ピリ辛スープ□旨味□辛い□熱い |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net97/麺65g |
熱量 | 404kcal (1691kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.1+5.1g) |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ(かやく(肉そぼろ・唐辛子・ニラ)入り) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めの角断面で気泡感がある、優しい舌触りだが歯応えは鈍い、古風な揚げ物の匂い |
汁・ソース | 辛くて強い味、粉末臭い香りや人工的な旨味がある、突き抜ける爽快感、繊細さ無し |
具・その他 | 挽肉は意外にしっかり、韮は効果的、何故か台湾製カップ麺を彷彿させる香りがある |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2021/05/30 |
賞味期限 | 2021/09/08 |
入手方法 | 2021/04/16 グルメシティ |
税込購入価格 | 160 JPY |