No.6905は日清食品、日清のラーメン屋さん 北海道函館しお。パッケージの目立つ位置に「北海道」と書かれているが、この言葉は製品名に含まれない。一方で北海道限定の「日清北海道のラーメン屋さん」という製品も存在し、殆ど同じデザインなのでひと目見ただけで見分けることはほぼ不可能だろう。
▲五個パック外装袋の一部
五個パックの外装袋には「北海道民もうなったこの一杯!※/※当社調べ(北海道民100人による喫食評価)」と書かれている。「うなった」というのがどのような状態を指すのか判らないが、100人が集まった会場でラーメンを試食し、みんなが「う〜〜」とか「ぐぬぬ・・・」とか唸った状況を想像すると可笑しいものがあるな。
食べてみて、麺もスープもおっとりとした性格。刺々しさが無い一方で軽快さにも欠ける。「さあ、袋麺を食べるぞ!」と意気込むものではなく、さり気なく日々の生活に溶け込むような性格。日清のラーメン屋さんを食べるのはそれ自体が目的ではなく、腹を満たすための一手段に過ぎない、そんな感じの製品である。
これは決して悪口ではなく、このような匿名的な食品を必要とする人はたくさんいるはずだ。日本人の食生活(の一角)を根底から支えるベーシックなラーメンだと思う。
味や香りに際立つ部分は無いが、だれがどう作ってもそこそこ上手く出来てしまい、素で食べてもたっぷり具を入れても大丈夫。神経質な部分が無く懐は広く、連食しても飽きにくいのが美点。
麺は心持ち太目で角が無く、優しい舌触り。重量感があり軽々しさが無い反面、歯応えは鈍め。一瞬ノンフライか?と思うような食感で、昔(昭和時代)の袋揚げ麺っぽさを極力表に出さないようにしているように感じた。揚げ物の香ばしさもここにはない。
スープは濁り感がある薄黄色。包み込まれるような味で、尖った部分は無い。うま味は結構複雑でかなり強いが、野菜をたくさん入れると丁度良くなりそう。僅かに揚げネギのような香ばしさが漂う。調味油のせいでしっとり感も出ており、単純な薄っぺらい味ではない。
これ見よがしな演出は少なく、のんびりとした緊張感の弱い味。気合を入れて臨むのではなく、ごく平凡な日常における、気怠い昼下がりの一杯として良いと思う。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 902105 901526 (5p:108666) |
会社名 | 日清食品 |
製品名 | 日清のラーメン屋さん 北海道函館しお |
謳い文句 | 北海道産全粒粉入り麺 北海道民もうなったこの一杯! ※当社調べ(北海道民100人による喫食評価) |
調理方法 | ゆで4分 |
質量 | Net87/麺80g |
熱量 | 396kcal (1658kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.7+2.7g) |
付属品 | 粉末スープ、調味油 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 太めで優しい舌触り、重量感がある反面歯応えは鈍め、揚げ麺っぽさを排除している |
汁・ソース | 濁り感がある薄黄色、尖った部分が無く包まれるような味、旨味は複雑でかなり強い |
具・その他 | 僅かに揚げネギの匂い、野菜を入れたい、おっとりした性格で日常の生活に寄り添う |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2021/05/20 |
賞味期限 | 2021/06/08 |
入手方法 | 2020/10/28 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 214 JPY / 5p |