No.6882はテーブルマーク、ホームラン軒 信州みそ仕立て 味噌ラーメン。長野県限定販売。この製品を食べるのは21年ぶりであり、当時は販売者がカネボウフーズだった頃。
▲2000年3月に試食した品
よく見ると背景の絵は別物だね。「州」の左棒も!
パッケージは殆ど変わっておらず、せいぜい「信州味噌®使用」の一文が追加されたのと、「~野沢菜をたっぷりと~」の「たっぷりと」が省略された程度。前者は登録商標の表示が厳格になったこと、後者はもしかして野沢菜の量が減ったからかな?でも21年前と比べて総質量が109→104gに減っているが、この5gは麺の量の減少(70→65g)に等しい。まあ21年の間に販売者が変わったのに、こうして再会できたのはとても喜ばしいことだ。
食べてみて、派手さは無いが、食べていて安心できる味。麺は正直言ってひと世代前のノンフライという印象なのに、これを上手に信州味噌®のスープが包み込んで粗さを感じさせない。小手先の演出ではなく、味の本質的な部分で重心の低さを感じる良いスープである。
麺は細めの角断面で、輪郭がクッキリしておりシャープな印象。曖昧さが無い反面、ふくよかさとか粘りに欠け、やや機械的というか無機質っぽい感覚がある。今風の麺ではなく20世紀のノンフライ麺という感じ。←このセリフは本来否定的な場合に使うものだが、今回の製品についてはスープがうまくフォローしてくれたので、欠点だとは感じなかった。
スープはややザラついた舌触りの味噌味。口当たりはマイルドで懐が深く安心感のある味。大容量のペースト状スープらしくしっとりとしていて、うま味はかなり強いが自然な感覚を維持している。淡色系の味噌味で、比較的明るい味。原材料名に載っているねりごまや果汁が効いているように思える。脂っ気は少なく力が湧いてくるような感覚は無い。香辛料は突出はしないが華やかで、軽い七味唐辛子の刺激も感じる。
具の野沢菜は、濃緑の色合いと食感で有難味がある。ただ21年前に食べた時はもっと存在感や感激があったように記憶する。私もこの21年間で世俗にまみれて鈍感になっちゃったのかもしれないなあ。あとの具はキャベツとかコーンとか人参わかめ。
この製品、テーブルマークのWebサイトには製品情報が載っていない隠れた製品であり、今回はたまたま近所の事務用品店に並んでいたのを発見して入手したもの。購入の難易度はちょっと高いけれど、コロナ禍が落ち着いたら旅行のついでに買ってくるのもいいだろう。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 901520 400713 |
会社名 | テーブルマーク |
製品名 | ホームラン軒 信州みそ仕立て 味噌ラーメン 長野県限定販売(製造は加ト吉水産) |
謳い文句 | 信州特産野沢菜を入れました。信州味噌®使用 |
調理方法 | 熱湯4分 |
質量 | Net104/麺65g |
熱量 | 343kcal (1436kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量3.2+3.8g) |
付属品 | ペースト状スープ、かやく(キャベツ・野沢菜漬け・とうもろこし・にんじん・わかめ) |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めの角断面で輪郭が明確、ふくよかさや粘りに欠け旧世代のノンフライという印象 |
汁・ソース | ざらついた舌触りだがマイルドな口当たり、深くて安定感がある、旨味は強いが自然 |
具・その他 | 野沢菜は個性的、麺の単調さをスープで補い、食べて安心できる居心地の良さがある |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2021/04/04 |
賞味期限 | 2021/08/11 |
入手方法 | 2021/03/19 事務キチ |
税込購入価格 | 99 JPY |