No.6874はベトナムの Asia Food Technology、Cung Đình Bò Hầm (LY)。同社のWebサイトにおける英文表記はStewed Beef (Cup)。姉妹品のピリ辛エビラーメンをNo.6834、フルーツ五種とスペアリブの煮込み風ラーメンをNo.6854で紹介している。
ウチのサイトは海外の即席麺を幅広く紹介することが主目的で、本来ならマイナーな海外製品をしつこく掘り下げたりはしないのだが、今は海外へ行けないので国内で売られている輸入品を貴重なネタとして使うしかない。本来ベトナムにはいろんなメーカの即席麺が山のようにあるのだから、早く買いに出掛けたいなあ。
食べてみて、スープがペースト状のためザラついたり尖った部分が無く、縦型カップらしからぬしっとり感がある。ただ小手先の味の調整とか誤魔化し方が下手なので、素材感がストレートに出てしまい、不器用な印象を受けた。この辺の感想は先に紹介した二つの姉妹品にも共通する。
麺は細い扁平断面で角が取れており優しい舌触り。柔らかめでしなっとした食感。コシとか重量感は弱く、量も少ないので若干の物足りなさを感じる。
と、ここまで書いて、前回No.6873で紹介したスナオシの辛い!拉麺と強い類似性があることに気が付いた。どちらも押しや自己主張の弱い性格であり、力仕事の前には向かない麺である。
スープは若干の透明感が残る茶色。粉末スープではないため滑らかで潤いのある舌触り。牛の肉汁っぽい香りがちゃんと感じられて、これならStewed Beef味というのも納得できる。辛い刺激は弱く、うま味は結構強い。
パクチーがたくさん入っていて、香りも十分にあるのだが、細かくて食べるのにちょっと邪魔に感じた。直径3mmぐらいの茶色い粒々は日本語の解説ラベルにはセイタン(Seitan)と書かれた大豆蛋白質、グルテンミートのこと。硬いが歯応えは鈍く、噛むと気泡が潰れるような食感がある。硬めの油揚げみたいだ。但し具としてはあまり有難味が無い。
麺と具に対し、スープだけが格上である印象。全体的に不器用な感じがして、それが本製品の面白さでもある。食べていると遠くで牛の鳴き声が聞こえるベトナムの田園風景が浮かんでくるかのようだ。(行ったことないけど)
国名 | ベトナム |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 8 936010 680968 |
会社名 | Asia Food Technology |
製品名 | Mì Cung Đình Bò Hầm (LY) Stewed Beef (Cup) |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net64/麺51.5g |
熱量 | 278.9kcal (1168kJ) |
Na | ~g(食塩相当量1.3g) |
付属品 | ペースト状スープ、かやく(にんじん・セイタン・ねぎ) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細い扁平断面で角が取れており優しい口当たり、柔らかめでコシは弱い、量も少ない |
汁・ソース | 液体なのでしっとり滑らか、牛の肉汁の匂いがする、辛い刺激は弱く、うまみは強い |
具・その他 | 大豆蛋白質の丸い粒は気泡感があり油揚げみたい、香草は多い、不器用で素朴な製品 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2021/03/19 |
賞味期限 | 2021/04/12 |
入手方法 | 2021/03/09 ドン・キホーテ |
税込購入価格 | 118 JPY |