No.6863は麺のスナオシ、だしがきいてるうどんだっぺ。姉妹品のだしがきいてるそばだっぺをNo.6455で紹介している。どちらも「水戸発」と銘打って地域性をアピールする製品。税込価格は69円でかなりの安価(そばだっぺは二年前に税込59円で購入)。
今回の試食はだっぺシリーズの追加紹介ではなく、次回No.6864で紹介する同じスナオシの「きつねうどん」との比較が目的だ。なにしろこの二製品、同じ店舗に同じ税込69円で売られていたもの。素人考えでは同一の流通経路で似たような製品が同じ価格で売られていたら、カニバリを起こして販売効率が著しく低下しそうに思うのだ。この辺を食べながら考えてみたい。
食べてみて、麺のスナオシ製品を試食報告する際はいつも同じ感想で芸が無いけれど、価格の割には立派だと思う。もちろんどん兵衛や赤いきつね等と比べて各部位がワンランクづつ落ちるように感じるのは仕方ないが、あれらは特売でも税込百円を割ることが滅多に無いブランド品で、そもそも住む世界が違うもの。でもこちらは百円払って三十円のお釣りを貰い、それを何に使うか考えるだけでも楽しいではないか。
具の迫力には欠けるが、スープの味わいには意外な拡がりが感じられた。この二点が次回No.6864で紹介する同社「きつねうどん」との主な相違点である。
麺は太めの扁平断面。表面は滑らかでプリプリした舌触り。輪郭はやや曖昧。価格を考えれば意外にしっかりとしている印象。ブランド品に例えるならばどん兵衛よりも赤いきつね寄りで、大きく劣っているとは思わない。ただ、ちゃんと自己主張をする反面つゆとの親和性はいまひとつの印象。
つゆは甘めで醤油濃度は薄い。かやくに含まれる削り節とワカメの影響が結構大きく、海とか磯の香りが感じられる。これが甘さを緩和して拡がりをもたらし単調さから救っている。瞼を閉じれば水戸・大洗の海岸模様が浮かび上がってくるではないか!(ウソです)。味の芯となる部分はやや曖昧。辛い刺激は無い。
短冊状の油揚げは細くてボリューム感に乏しく、無いよりはマシだが迫力に欠ける。ワカメも少量だが、これは具というよりも主に香り付けとして機能している。削り節も同様。粉末スープには微量の乾燥ネギが入っているのに加え、かやくにもネギが入っており、香りを補強している。
ということで、税込69円の購入価格に対し全く不満のない内容。非常食として買い置きしておき、ローリングストックを行うにも良いだろう。但しだっぺシリーズの比較では、姉妹品そばだっぺの方がまとまりが良い印象を持った。
そしてもう一つのスナオシ69円カップうどんは次回で紹介する。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップうどん |
EANコード | 4 973288 734737 |
会社名 | 麺のスナオシ |
製品名 | だしがきいてるうどんだっぺ |
謳い文句 | 水戸発 |
調理方法 | 熱湯4分 |
質量 | Net80/麺68g |
熱量 | 358kcal (1499kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量2.0+3.3g) |
付属品 | 粉末スープ、かやく(きざみ揚げ・ワカメ・削り節・ネギ) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 太めの扁平断面、滑らかで意外にしっかり、輪郭派やや曖昧、つゆとの親和性は今一 |
汁・ソース | 甘めで醤油濃度は薄め、かやくの削り節とワカメによる磯の香り、味の芯は弱く曖昧 |
具・その他 | 油揚げは細い短冊状で存在感が弱い、ワカメも少量、値段を考えれば文句は言えない |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2021/02/27 |
賞味期限 | 2021/05/05 |
入手方法 | 2020/12/10 TRIAL |
税込購入価格 | 69 JPY |