No.6852は明星食品、麺神(めがみ) 神太麺✕旨 味噌。麺神の袋版は2020年9月に地域限定で発売、今年の1月からは全国販売となった。新規のブランドであり、同社の中華三昧(税抜希望小売価格150円)よりも高級品として位置付けられる(同180円)。
同じ明星食品の高級袋麺ということで中華三昧と共喰いにならないかと他人事ながら心配になるのだが、中華料理風の味に対して麺神は(中華三昧の繊細な麺とは対極の)ぶっとい麺が売りということで、棲み分けは案外明確に出来るのかもしれない。即席麺ファンとしては何はともあれ(単発で一過性の品ではない)本気で新しい製品が出てきたことを諸手を挙げて歓迎したい!
食べてみて、やはり一番の特長はぶっとくて存在感の高い麺である。縮れ麺でこれだけ迫力があるものは過去に例を見ない。ただ調理時間が長いこと(ゆで7分)とちょっと曖昧な食感であることは留意すべき事項。太い割にはきちんと湯戻しできていた。麺に比べてスープは印象が薄いのだが、今回の味噌味については若干中華三昧との相似性が感じられた。
麺は5mmぐらいの太さで厚みもあり、うどん並みのボリューム感がある。重量感がとても強くて他にない個性を持っている。食べ進めるにつれて小麦粉で出来た塊が腹に溜まってくるという実感があり、これは決して他の製品では得られない体験だ。
但し、柔らかくはないものの輪郭が甘い印象で、歯応えはやや曖昧。麺の外側と内側とで密度の差があるような感じ。まあこの辺は太い麺をきちんと湯戻しするためにはやむを得ないのかな?とも思う。コシのある太い生麺と同じ土俵で比較されるとちょっと辛い。
スープは僅かにとろみがあり、濃くて強い味。ダブルスープなのだが意外と粉末スープの存在感が強い。生姜やニンニクの匂いがあり、味や香りの要素は多彩で華やか。但しちょっと類型的だとも思ったし、中華三昧の四川風味噌を彷彿させるような瞬間があった。
強い味だといっても麺の存在感には負けており、ややバランスを欠くようにも思われる。これは肉や野菜の具を入れることで緩和されるだろう。
とてもインパクトが強い意欲炸である。ただこの麺の魅力を製品全体として活かしきれているかというと否であり、麺自体の微調整やスープの見直し等、改善の余地はあるように思う。とはいえこの麺のポテンシャルはかなり高く、こんなもんじゃあない筈だと感じている。今後の熟成と発展に期待したい!
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 902881 055369 |
会社名 | 明星食品 |
製品名 | 麺神 神太麺✕旨 味噌 |
謳い文句 | 常識を超えた麺を味わう神旨な一杯 |
調理方法 | ゆで7分 |
質量 | Net119/麺90g |
熱量 | 423kcal (1771kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量2.9+4.8g) |
付属品 | 液体シープ、粉末スープ |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 5mm程の幅で厚くうどん並のボリューム、重量感が強く個性的、輪郭はやや甘く曖昧 |
汁・ソース | とろみあり、濃くて強い味、粉末っぽさもある、生姜やニンニクの匂い、やや類型的 |
具・その他 | スープが麺に負けている、具を入れるべし、まだ完成途上であり、今後の熟成に期待 |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2021/01/20 |
賞味期限 | 2021/05/07 |
入手方法 | 2020/11/07 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 138 JPY |