No.6846は東洋水産、マルちゃん正麺 中華そば。袋の正麺は2011年の発売で、従来北海道等の一部地域以外ではあまりパッとしなかったマルちゃんの袋麺を一気にメジャーな存在に引き上げた立役者である。
今回の中華そばは「もう一つの」醤油味として2019年に登場。普通の醤油味とどのように住み分けるのかがちょっと気になっていたが、なかなか遭遇する機会に恵まれず、やっと試食に漕ぎ着けた。
正麺の(普通の)醤油味を私は肯定的に評価しているが、スープにやや癖のある匂いがある。好みに合わない人も結構いるように感じていたので、この中華そばはその取りこぼしを拾う役目もあるのでは?と推測した。
食べてみて、煮干しの香りが効果的に出ている。普通の正麺の醤油味とはか大きく異なるキャラクターを持ち、スープだけではなくゆで時間二分で細い麺も別物。というか、正麺シリーズの中でもこれだけがちょっと異端の存在である印象を受けた。なので上述した正麺の醤油の匂いがちょっと苦手な人にもこの製品は歓迎されるかもしれない。
麺は細めで、輪郭は鋭くなく穏やかな口当たり。歯応えはやや曖昧だがだらしなさは無い。ツルツルではなくサラサラした食感。自己主張をするよりもスープとの親和性を重視しているみたい。
スープは濁り感がある茶色で、トロッとした舌触りの醤油味。煮干しの香りが際立っているが、香料やうま味の演出は控えめで、わざとらしさは感じない。畜肉系のうま味も適度に出ている。刺激や癖のある香りは(煮干しの香り以外には)無く、麺と同様に強い自己主張はしない。
一つ一つの存在感は程々ながらも、良質な要素がうまくバランスしながら絡み合い、一つのまとまったラーメンとして出来上がったように感じられた。軽いけれどもしっかりしている籠(かご)のようなイメージの製品である。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 901990 513326 |
会社名 | 東洋水産 |
製品名 | マルちゃん正麺 中華そば |
謳い文句 | 煮干し香る 和風醤油 正麺うまいまま製法 |
調理方法 | ゆで2分 |
質量 | Net105/麺75g |
熱量 | 337kcal 1411(kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.5+4.2g) |
付属品 | 液体スープ |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めでツルツルではなくサラサラした舌触り、輪郭に鋭さは無く、やや曖昧で穏やか |
汁・ソース | 濁り感がありトロッとしている、煮干しの香り、畜肉系の旨味や香りは控えめで自然 |
具・その他 | 麺もスープも自己主張が控えめだが、各要素が連携しつつバランスを取っている印象 |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2021/01/11 |
賞味期限 | 2021/03/20 |
入手方法 | 2020/10/09 グルメシティ |
税込購入価格 | 106 JPY |