No.6826はエースコック、すこやか和膳 もち麦めん 鰹と昆布だし。一般的なラーメンやうどんは小麦粉から作られるが、このもち麦は大麦に分類されるもの。はくばくが昔からもち麦で作ったうどんを販売していたが、私自身は大麦で出来た麺なんて初めて食べるなあ。
もち麦には水溶性の植物繊維がタップリ入っており、善玉菌が増えて腸内環境が良くなり、糖質の吸収を抑え、食後の血糖値上昇を抑える、コレステロールを吸着し体外への排出を助ける。いいことずくめだねえ。でも、健康に良いといわれる即席麺は得てして味は二の次三の次であるものだけど、この製品はどうだろう?
食べてみて、滑らかで緻密なうどん、という印象だ。食べてみて「ほ~、これがもち麦かあ」と感じるような特徴は無い。キメが細かくて揚げ物の油臭さも殆ど無いため、黙って出されたらノンフライ麺だと思うかもしれない。つゆも脂っ気のない和風だし。
カップうどんとして全然違和感が無く食べられるのだが、新しい食材ならではのワクワク感には欠けるなあ。なんか一つシンボリックな特徴が欲しいところでもある。
麺はややくすんだ感じではあるが白く、漂白していないうどんのようだ。ラーメンとしては太めだがうどんとしては細く、コロンとした舌触り。表面はやや無骨さが残るが、中身は緻密で粘りがあり、気泡感も皆無なため、まるでノンフライ麺みたいな食感。かん水は使われておらず、香りからしてもこの麺はうどんに分類していいだろう。
ただエースコックではこの製品について一切「うどん」という言葉を使っていない。もしかしてうどんという言葉の定義には小麦粉を使うものという決まりがあるのかもしれない。
スープは昆布だしがかなり張り出した印象の和風醬油味。味付け自体は結構濃くて強く、個人的にはもうちょっと薄めの味付けの方が好み。液体スープらしく滑らかで、脂っ気は全然無い。また辛い刺激も無い。具はワカメや卵などで、麺やスープに対して存在感が弱い。
健康に配慮した即席麺としては、その代償として味は妥協しました、という居直りが感じられないのは良いと思う。だけどもち麦という新素材を活かしきれていないようにも感じた。スープとの相性もイマイチかな。そしてもち麦麺ならではの味や香りの魅力が欲しいなあ。
ただしいかにも健康食品でござい的な貧相な部分は無く、まるでノンフライみたいな麺の緻密さは魅力的だ。まだまだ発展途上、今後の伸びしろは十分に持っていると思う。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップうどん |
EANコード | 4 901071 216610 |
会社名 | エースコック |
製品名 | すこやか和膳 もち麦めん 鰹と昆布だし |
謳い文句 | 醤油 もちつる!レタス一個分の食物繊維 |
調理方法 | 熱湯5分 |
質量 | Net80/麺60g |
熱量 | 290kcal (1214kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.1+3.5g) |
付属品 | 液体スープ、かやく(卵・油揚げ・ねぎ・かまぼこ) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 白くて角が無くコロンとした舌触り、うどんとしては細め、揚げ麺だが緻密で滑らか |
汁・ソース | 昆布ダシが突出する和風味、濃くて強い味、液体らしく滑らか、脂っ気や刺激はない |
具・その他 | ワカメや卵は存在感が薄い、健康に良い新素材を活かしきれていないが将来性はある |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2020/12/06 |
賞味期限 | 2021/03/03 |
入手方法 | 2020/09/16 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 127 JPY |