No.6793は大黒食品工業、マイフレンド ビック ソースやきそば。
近所のスーパーにはいつもマイフレンド製品が三種類並べられており、その前を通る度に今日も元気でいてくれることを確認して安堵の胸をなでおろすのが日常である。しかしふと焼そばのパッケージを見ると「特製ブレンド液体ソース!!」と書かれているではないか!なに!?俺に断りもなくいつの間に粉末から液体になったんだ?調べたところこの2月にリニューアルされたらしく、とにかく一刻も早く緊急試食を敢行しなければ!
▲No.5882 粉末ソース時代のマイフレンド(2016年)
従来からマイフレンドの焼そばは穏健派であった。同じ群馬県のペヤングは今やお騒がせの過激派と化してしまい、両者は対照的な道を歩んでいるといえる。
食べてみて、とても大人しい味の焼そばである。粉末の頃から優しくのんびりした穏健派だったものが、今回液体化されたことによって一層輪をかけたように地味な味になった。おいおいこれはちょっと逆の意味でやりすぎではないか、と感じたほど。穏健派どころか弾圧された民衆のようだ。
そもそも即席の焼そばは決して液体ソースが高級で善、粉末は廉価版で悪という訳ではなく、粉末ソースならではの弾けるような鋭いキレ味にも魅力があると考える。なので理想はダブルソースだね。
で、今回のマイフレンドの場合は元来地味でぼんやりしたものが液体化により一段と顕著になり、加えて今まで付いていたふりかけ(ごま・あおさ・紅しょうが)が省略されたことも活性度を下げる要因になっている。
麺はやや細めの角断面・柔らかめで軸方向への弾力感があり歯応えはちょっと頼りない。また表面がベトついて麺同士がペタペタひっ付き合うような感覚がある。量は多いのだが、麺が製品を主導するのではなく、受け身でソースに従属する感じ。
ソースは液体化されたことにより滑らかで上品になったが、反面力強さとかキレが退化した。そもそも粉末時代からあまり元気な要素は無かったが。ピリッとくるスパイシーさや酸味は無く、甘ったるさだけが残った印象。具はキャベツのみで量は少ない。
従来はふりかけに入っていた紅生姜の酸味やゴマとアオサの香りが僅かながらもアクセントになっていたのに、それも無くなって舌や鼻孔をくすぐる要素も消えてしまった。暗雲が立ち込める中の生温かい無風状態。そんなイメージである。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップ焼そば |
EANコード | 4 904511 004570 |
会社名 | 大黒食品工業 |
製品名 | マイフレンド ビック ソースやきそば |
謳い文句 | 特性ブレンド液体ソース!!大盛り[当社比] |
調理方法 | 熱湯3分お湯切り |
質量 | Net134/麺110g |
熱量 | 568kcal (2378kJ) |
Na | ~g(食塩相当量3.3g) |
付属品 | 液体ソース。キャベツは混込済 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 要 |
麺 | 細めの角断面、柔らかめで少々頼りない、麺同士がひっ付き合う感、自己主張は弱い |
汁・ソース | 液体ソース化で滑らかで上品、力強さやキレは退化、辛さや酸味は弱く甘さだけ残る |
具・その他 | 具はキャベツだけで少ない、従来あったふりかけが省略され残念、消極的な味の製品 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/10/13 |
賞味期限 | 2021/01/09 |
入手方法 | 2020/08/05 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 106 JPY |