No.6792はポルトガルのSonae Distribuição、Continente Noodles sabor a Camarão。Sonaeはポルトガル最大の小売りチェーンで、Continenteはそのプライベートブランド。Camarãoは海老のこと。ポルトガルでは大きなスーパーでもコンビニ級の店舗でもこのContinenteブランドの食品を頻繁に見かけたので、Sonaeの影響力の強さが伺える。
原産国の記載は無いが、あまり即席麺が浸透していない同国で即席麺を生産しているとは考えにくい。そして中身から推測するとシンガポールのTat Hui Foods製によるものであろうと考える。
食べてみて、安っぽいながらもバランスが良くて好印象。尖った部分が無く優しい味。力強さや臨場感とかハッタリといったものとは無縁であるが、日々の暮らしの中に自然と溶け込むような製品である。そして雰囲気が欧州というよりはアジア的。あと麺とスープの関係が(敵対せずに)仲良しのようだと感じた。
麺は細めの角断面。気泡感は無く滑らかで輪郭もハッキリしているが、柔らかめでちょっと頼りない歯応え。重量感も少なく軽い食感。あまり自己主張をしない麺である。だがこれは決して悪い意味ではなく、親しみやすさや気軽さを感じさせるもの。
スープは濁り感がある淡い色で、徹頭徹尾マイルドな舌触り。海老の香りが強いがリアルさには欠けて粉末っぽい。うま味も強くて人工的なのだが、いかにも化学調味料っぽい嫌らしさは無く、安い製品なんだからしょうがないよね、と納得できるもの。
塩分はちょっと濃いめ。うま味や香りも強めだが、それらのバランスが整っているため、減塩目的でスープを若干薄めに作っても味として十分に成立すると思う。辛い刺激は無い。
麺もスープもあまり金を掛けていないことが想像できるのだが、それがどうした、貧乏上等!安いなりの楽しみや幸せがここにはあると思った。
▲No.5445(2014年12月)Tat Hui Foods製
KOKA Prawn Flavour
ちなみに冒頭部で今回の品の製造元がシンガポールのTat Hui Foodsだと推測した根拠の一つがこれ。スープの小袋の印刷や賞味期限の入れ方が一致。もちろんこれは食べてみて、味の印象がソックリだったから、後で調べて判ったことである。
国名 | ポルトガル |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 5 601312 065845 |
会社名 | Sonae Distribuição |
製品名 | Continente Noodles sabor a Camarão (Shrimp Flavour) |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで2〜3分 |
質量 | Net70/麺65g |
熱量 | 401kcal (1684kJ) |
Na | ~g(食塩相当量3.71g) |
付属品 | 粉末スープ |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めの角断面、滑らかだが柔らかく軽い食感、頼りないが親しみやすさを感じるもの |
汁・ソース | 白濁しておりマイルドな口当たり、エビの香料が強く旨味も人工的だが嫌味では無い |
具・その他 | 塩分も強い、辛い刺激はない、個別の要素はみな安っぽいがバランスが良くて好印象 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2020/10/12 |
賞味期限 | 2020/09/30 |
入手方法 | 2019/05/31 Ponta Delgada (Portugal) |
税込購入価格 | 0.59 EUR (≒73 JPY) |