No.6782はラトビアのRimi Baltic、Virtuosso Vegetable Flavour。バルト三国にスーパーを展開するRimi Balticのプライベートブランド品。同じバルト三国に属し隣国であるリトアニアKauno Grudai社の即席麺と造りが同一であり、製造元は一緒であろう。
今までVirtuossoの即席麺を三回(No.6752Bacon, 6762Beef, 6772Chicken)紹介してきたが(Kauno Grudai社の製品も含め)麺が日本人の嗜好には合わないと感じていた。なので今回は推奨される作り方(丼お湯入れ方式)を破り、敢えて鍋で麺をゆでて作ることとした。
食べてみて、麺をゆでて作ることによりVirtuossoが遂に蘇った!まあこれはあくまで日本人の感覚であり、現地バルト三国の人達がひと手間掛けて麺の質感を変えることに価値を見出すかどうかは判らないが、別物に変貌することは間違えない。結果的に洋風うどん(少し和の要素も含まれる)みたいな感じに仕上がった。
麺はやや太めで若干の扁平形状。かん水は使っていないようで、揚げ油の温度も低いと思われ色は白い。ゆでて作ることで表面が滑らかになりツルツルした舌触り。丼お湯入れ方式で作った時のような気泡感やキメの粗さはすっかり姿を消し、格段に上質になった。日本人が食べたら「これはうどんですね」となるだろう。
噛み切り感はまだ眠たいような曖昧さがあるが、しっとりとした食感は悪くない。
スープは濁り感がある茶色で、ややトロっとしたマイルドな口当たり。これは作り方説明を無視して麺をゆでて作ったため澱粉の溶出が多かったからだろう。うま味は人工的だがわざとらしさが無く許容範囲。あまり野菜っぽい香りはしなかった。辛い刺激も無し。
基本は洋風っぽい味や香りなのだが、僅かに醤油成分が入っているようで、これが味を上手くまとめ上げる決め手になっているように思えた。全体として見るときちんとした存在感がある味である。
日本人がVirtuosso(Kauno Grudai社を含む)の即席麺を食べる機会は滅多に無いと思うが、もし巡りあえたら麺をゆでて作ることを強くお勧めする。
国名 | ラトビア |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 752050 204308 |
会社名 | Rimi Baltic |
製品名 | Virtuosso Vegetable Flavour |
謳い文句 | |
調理方法 | 丼お湯入れ4分(今回はゆでて調理) |
質量 | Net50g |
熱量 | 223kcal (936kJ) |
Na | ~g(食塩相当量2.70g) |
付属品 | 粉末スープ |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | やや扁平で太め、無かん水らしく白い、ゆでて作ることにより荒さが消え良くなった |
汁・ソース | 濁り感がある茶色、マイルドな口当たり、旨味は人工的だが節度があって嫌味は無い |
具・その他 | 醤油の香りが全体をまとめる、野菜っぽい香りと辛い刺激は無い、ゆでて作って正解 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/09/27 |
賞味期限 | 2020/06/20 |
入手方法 | 2019/12/31 Ueda駐在員様よりいただく |
税込購入価格 |