No.6780はドイツのLidl、Kania Yatá Fideos Estilo Oriental。東洋風味で原産国はチェコ。Lidlは欧州全域をカバーする小売チェーンで、Kaniaはスペインにおけるプライベートブランド。Yatáはカップ麺のみに付くサブネーム。
日本の即席麺と違っていろいろな国が複雑に絡んでいるなあ、と思うのだが、さらに原材料の調達先まで範囲を広げれば、もっと多くの国との関連が存在する筈であり、安定した国際関係が維持されていなければ安価な製品など成立し得ない筈だ。即席麺は食べ物としての楽しさはもちろん、大量生産の工業製品という側面もあるから面白い。(なんて考えるのは俺だけか?)
食べてみて、姉妹品のPollo(No.6769で紹介、チキン味)と酷似した印象。麺は日本のカップ麺とは異次元の食感(あまり良い意味ではない)、スープは意外にしっかりした味。今回の品は東洋風味だと意識した上で食べたから若干の醤油っぽさを感じられたが、知らなかったら以前食べたチキン味と同じものだと思ってしまっただろう。
▲日本のたて型カップ麺とは違い、麺がカップ内で固定されておらず中で暴れてしまい、大きく崩れている
麺は細めでバサついた舌触り。気泡感が強く粘りが弱いので、食べていて脆い印象を受ける。麺の長さが短く、すすってもすぐに端まで吸い上げ終えてしまう。フォークかスプーンで食べることも考慮しているからかな?(作り方説明のポンチ絵には箸が描かれているが)量は少なめ。
スープはやや透明感が残る淡い黄土色。きちんとした手応えがあるしっかりした味。No.6769チキン味同様、塩の効かせ方が上手いように感じた。うま味は必要十分、人工的だが嫌味は無い。味の手数はそこそこあるが華やかさが無く地味。辛い刺激も無い。
僅かに醤油っぽい香りがあり、これがチキン味との相違点。逆に言うとこの点以外の違いは明確には判らなかった。チキン味同様具は何もなし。
主従関係でいえばあくまでスープが主で麺は従。少し醤油を効かせたチキンスープの具として麺が入っている、というのが本製品のシンプルな解説である。
国名 | ドイツ |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 2091 9276 (PBC) |
会社名 | Lidl |
製品名 | Kania Yatá Fideos Estilo Oriental (スペイン向け、製造はチェコ) |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net51g |
熱量 | 238kcal (998kJ) |
Na | ~g(食塩相当量2.23g) |
付属品 | なし。粉末スープは混込済 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めでパサついた舌触り、気泡感が強く粘りに欠け脆い印象、麺が短く、量は少ない |
汁・ソース | 透明感が残る黄土色、塩の効かせ方が上手くしっかりした味、華やかさや刺激は弱い |
具・その他 | No.6769チキン味と酷似した味、少し醤油の香りがあるのが相違点、スープが主の製品 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/09/24 |
賞味期限 | 2020/07/29 |
入手方法 | 2019/05/27 Motril (Spain) |
税込購入価格 | 0.59 EUR (≒73 JPY) |