No.6779は日清食品、日清のラーメン屋さん 札幌みそ。このシリーズの乾麺袋版は1996年9月に登場。以降ずっと調理例写真をドーンと載せたパッケージデザインを踏襲してきたが、今年の6月にリニューアルを行い、個装袋はシンプルなイラストのみのデザインに変更された。(五個パックの外装袋には調理例写真が載っている)
▲新旧の札幌みそ(味)、新五個パック外装
リニューアル前のみそ味(この頃は「味」が付く)をNo.6422で紹介しているのだが、デザイン的にはかなりの宗旨替えだといえよう。なおリニューアル後も北海道では従来通り「日清北海道のラーメン屋さん」という別仕立ての製品が用意される。東洋水産の袋麺も北海道や東北地域で細かなセグメント分けをしており、この辺の地域の嗜好は一筋縄ではいかないみたいだ。
食べてみて、普及価格帯の製品としては十分以上の存在感があり、頼りなさとか軽薄さを感じないのが美点。まあ上質さや繊細さには欠けるが、結構強い味なので肉や野菜をたくさん投入しても負けてしまうことはないだろう。ただ生姜の香りが必要以上に強い気もしたので、少し好みが分かれるかもしれない。
リニューアル前の品と比べると、よく似た性格ではあるものの、従来品の方がより派手で華やか。本品はやや堅実路線寄りになったように感じた。
麺はやや太目の扁平断面で、揚げ麺としては緻密でしなやか。しっかりしている印象で重量感も結構ある。歯応えや香りはちょっと単調な気もするが、価格(税抜五個パック198円で購入)を考えればきちんと手応えがあり、良く出来ていると思った。
スープは濁り感がある濃い茶色。生姜の香りが前に出て来て全体を支配する。素で食べると個人的にはちょっとやり過ぎかと思うけれど、具をうまく選べば丁度良く出来そうだ。味噌の香りは華やかでうま味も強く、明るい暗いでいえば中間ぐらい。うま味は自然で、安価な製品にありがちな過剰さはない。辛さは程々だが不足感は無い。なおリニューアル前のみそ味は柑橘系の香りが目立ち、もっと派手だった記憶がある。
基本がしっかりした味付けなので、水っぽい野菜をたくさん入れてもヘコたれない。昼食時に手持ちのキャベツやもやし、ソーセージでもつっこんで作れば、十分な満足感を得られるだろう。五個パックが税抜250円以下で売られていたら、十分にお買い得品だと思う。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 902105 901519 (5p:108659) |
会社名 | 日清食品 |
製品名 | 日清のラーメン屋さん 札幌みそ |
謳い文句 | 生姜でほっこりコク旨スープ 旨みの決め手は北海道醸造みそ |
調理方法 | ゆで4分 |
質量 | Net88/麺80g |
熱量 | 393kcal (1645kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.8+3.0g) |
付属品 | 粉末スープ |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 太めの扁平、揚げ麺としては緻密でしなやか、重量感は大、歯応えや香りはやや単調 |
汁・ソース | 濁った濃い茶色、生姜の香りが強すぎ、味噌の香りは華やか、旨味や辛い刺激も適度 |
具・その他 | 強い味なので野菜をたくさん入れても負けない、高級感は無いが、しっかりしている |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2020/09/23 |
賞味期限 | 2020/09/06 |
入手方法 | 2020/02/26 相鉄ローゼン(テスト販売) |
税込購入価格 | 214 JPY / 5p |