No.6770はウクライナのMareven Food、Rollton Instant Noodles Chicken Flavour Large Portion。Mareven Foodはロシアが発祥の会社で、今は日清食品グループ傘下にあるが、製品自体に日清食品の影響は見いだせない。
ウチでは最近ロシア版Rollton(Роллтон)を三回試食し、またウクライナ版のビーフ味をNo.6760で報告した。ロシア版の試食に於いて、本来丼お湯入れ方式で作るところを間違って鍋で茹でて作ったら俄然美味しく出来た経験があり、ウクライナ版に関しても前回丼お湯入れで作っているので今回は敢えて鍋で茹でて作ることにした。
食べてみて、曖昧さが無く軽快な印象。3分茹でで作った麺の印象はロシア版と同様に、丼お湯入れ方式で作るよりも明らかに良好だ。生に近いとか本格的だとかいう製品では全くないが、簡便に心地良く空腹を満たしたいという要望には十分に応えてくれる。
麺はやや細めで扁平の角断面で、輪郭がハッキリしている。舌触りや歯応えも、摩擦や慣性が少ないダイレクトな感覚。このメリハリがあって迷いの無い食感は、ちょっと情緒性に欠けるものの結構イイと思った。
丼お湯入れ方式だとどうしてもちょっと鈍重な湿っぽい感覚が出てしまうのだが、茹でて作ればその辺がスパッと削除できる。なおLarge Portionと謳われているが、たいして大盛りだとは感じなかった。まあNet85gでは一般的な日本の袋麺よりも小さいんだし。
スープはやや濁り感がある黄色がかった色で洋風のコンソメ味。口当たりはマイルドだが塩分は結構強く存在感がある味。うま味は人工的で強いが嫌味ではない。味や香りの手数が多くて隙間の無い味のスープである。辛い刺激は無く、僅かに酸味を感じる。
具としてコーンやグリーンピースなどの乾燥野菜が付いており、無いよりはあった方が良い。ロシア版では調味油が付いていたのに対してウクライナ版では省略されているが、特に潤いの欠如や物足りなさは感じなかった。
Rolltonの袋麺はロシア版もウクライナ版も推奨の作り方(丼お湯入れ方式)ではなく、鍋で茹でて作ることを強く推奨する。これなら繰り返して食べてもいい。
国名 | ウクライナ |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 820179 251791 |
会社名 | Mareven Food |
製品名 | Rollton Instant Noodles Chicken Flavour Large Portion |
謳い文句 | Real Vegetables, Top Grade Flour, Big Portion |
調理方法 | 丼お湯入れ5分 |
質量 | Net85g |
熱量 | 367kcal (1541kJ) |
Na | ~g(食塩相当量2.8g) |
付属品 | 粉末スープ、かやく(コーン・グリーンピース・人参・ねぎ) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | (茹でて作る)扁平断面、輪郭は明快で舌触りや歯応えもハッキリ、軽快さに好印象 |
汁・ソース | 濁りのある黄色、口当たりはマイルドだが塩分や旨味は強い、味や香りの手数が多い |
具・その他 | 辛い刺激はないが僅かに酸味あり、乾燥野菜は効果的、Rolltonは茹でて作るに限る |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2020/08/12 |
賞味期限 | 2020/06/22 |
入手方法 | 2019/12/31 Ueda駐在員様よりいただく |
税込購入価格 |