No.6762はラトビアのRimi Baltic、Virtuosso Beef Flavour。Rimi Balticはバルト三国に展開するスーパーのチェーンで、Virtuossoはそのプライベートブランド。姉妹品のBacon FlavourをNo.6752で紹介している。どうやら中身はリトアニアのKauno Grudai社の製品と同じっぽい。
Virtuossoはそもそもイタリア語で幅広い分野での「達人」の意味であり、特に楽器演奏の達人という意味で他言語圏へ伝搬されたらしい。なのでVirtuossoで検索すると音楽・楽器関係のサイトがたくさん引っ掛かるものの、肝心の即席麺に関してはさっぱり情報が出てこなかった。
食べてみて、異国情緒を感じるというか、日本の即席麺とは全然違う食べ物であると痛感した。
まあ食べ物なんてその地における文化や歴史などを取り込んで変化してゆくものであり、いくら即席麺の発祥が日本だからといっても、海外へ伝搬したらその地に合致するように(日本人がかくあるべきだと思う姿とは関係なく)勝手に変化してゆくものだ。なので今回の品なども多くの日本人にとっては「不味い」の一言で片付けられてしまうだろうが、一部の人には「面白い」と感じられるだろうと思う。もちろん私は後者。
麺は白くてやや太めの扁平断面。無かん水で揚げ油の温度が低いような感じである。丼お湯入れ四分戻しだが硬めでしなやかさに欠け、鈍くて武骨な歯応え。カップうどんにお湯を注ぎ、本来五分待ちなのを待ち切れずに二分で食べたような感じでもある。かといって時間が経ちすぎると輪郭が曖昧になってくるんだけどね。
スープは淡い色で若干の透明感がある。塩分もうま味も弱くて消極的な味。お湯の量を少なめにしてスープを濃くすれば・・・と思ったけれど、現状はお湯の量の指定は250mlと少なく辛うじて麺が浸りきる程度であり、これよりも湯量を少なくすると麺が浸りきらないという弊害が出るだろう。
牛肉の香りも弱く、辛い刺激も無い。細かな人参の粒々が入っていて、若干の青臭さがある。この製品のスープをきちんと味わうには、舌先や鼻孔の感度を数段上げることが必要だ。濃い味の即席麺に慣れた日本人にはちょっと難しい。
国名 | ラトビア |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 752050 204285 |
会社名 | Rimi Baltic |
製品名 | Virtuosso Beef Flavour |
謳い文句 | |
調理方法 | 丼お湯入れ4分 |
質量 | Net50g |
熱量 | 222kcal (931kJ) |
Na | ~g(食塩相当量2.95g) |
付属品 | 粉末スープ(人参・ネギ入り) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 白くて太めの扁平断面、鈍くて無骨な歯応え、カップうどんを時間短めで食べる感じ |
汁・ソース | やや透明感が残る淡い色、塩分も旨みも牛肉の香り弱く消極的な味、辛い刺激も無い |
具・その他 | 細かな人参の粒々が入っていており青臭い、日本の即席麺とは全然違う種類の食べ物 |
総合評価 | ★☆1.5 |
試食日 | 2020/08/02 |
賞味期限 | 2020/06/19 |
入手方法 | 2019/12/31 Ueda駐在員様よりいただく |
税込購入価格 |