No.6739はチュニジアのFlavourtech(このURLはトルコ版)、Budget Instant Noodles Beef Simulated Flavor。コロンビアで購入した品。ええ?チュニジア?あんな、と言っては失礼だが、アフリカ北部の小さな国で即席麺を作っているの?また中国あたりに委託生産してもらったんじゃないのか?と思ったのだが、袋にはちゃんとFabricado por :(ポルトガル語でMade by)Flavourtech, Tunis, Tunezと書かれていた。
▲コロンビアのスーパーにて
そしてチュニジア製の即席麺がコロンビアで売られていたという事実も、どういう経緯でこうなったのかを想像するだけで十分に楽しいな。
食べてみて、今まで食べてきたどの即席麺にも似ていない。正直に言えばあまり洗練されておらず粗野な印象なのだが、知らない場所を歩き進むような、冒険とか探検をするような面白さを感じたよ。まあ誰にでも勧められるものではないが。
麺は中太で、表面がザラザラと荒れている。これは茹でる前の麺を見てもところどころウロコが剥れたような状態になっていたので事前に予測がついた。歯応えはザックリ・ボソボソとした、粘りや潤いに欠けるもの。
黄色みが強く、輪郭やエッジはあまりハッキリしていない。やや硬めで麺は短かい。食感が安定しておらず、良く言えば自由奔放で勝手気まま。そして無骨。洗練とは正反対の印象。
油揚げ麺の製法なんて枯れた技術だから世界中のどこで誰が作ろうとある範囲内に収束しそうなものなんだけど、今回の品は枠からはみ出いるかのようだ。製造工程が普通とは違うのかな?
スープはお湯の量の指示が250~300mlなので完成時には麺が辛うじて浸る程度。結構濃い味で、塩分やカラメルの香りが強い。醤油ラーメンのような色だけど醤油の香りはしない。
面白いのは牛肉の香りが結構リアルでガンガン前面に出てくる。「あっ、牛肉の匂いだ!」と強烈に感じたよ。でも製品名にBeef Simulated Flavorとあるので合成香料なんだよね。ニンニクや生姜の香りもあるが、胡椒の刺激は弱くて物足りない。
一般的な即席麺の枠から外れる製品であり、それが良いことだとは言わないが、面白いとは思った。好奇心旺盛な人向け。まだまだ世界は広いなあと感じたよ。
国名 | チュニジア |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 6 27164 00302 1 (UPC) |
会社名 | Flavourtech |
製品名 | Budget Instant Noodles Beef Simulated Flavor |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net85g |
熱量 | 400kcal (1674kJ) |
Na | 1.2g |
付属品 | 粉末スープ |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 中太で黄色く表面がザラザラ荒れている、硬めで粘りに欠け、無骨で不安定な食感 |
汁・ソース | 麺が浸る程度の量、塩分とカラメルの香りが強い、牛肉香料はリアル、刺激は控えめ |
具・その他 | 生姜とニンニクの香り、麺モスープも今までに出会ったことがないような規格外の品 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/07/05 |
賞味期限 | 2020/06/08 |
入手方法 | 2019/06/17 Cartagena (Columbia) |
税込購入価格 | 1,100 COP (≒33 JPY) |