No.6738は米国のMaruchan Inc.、Instant Lunch Udon Style Soy Sauce Flavor。最近Instant Lunch シリーズに追加されたカップうどんである。姉妹品としてMiso Flavorもあるのだが、米国滞在中に見つけることは出来なかった。
そもそも米国でうどんの認知度は殆ど無いと思われ、そんな中で(在留邦人ではなく)米国人に向けてカップうどんを出すことに勝算はあるのか?と疑問に思うのだ。将来に向けた観測気球的な役割の製品なのかな?まあ米国の日清とマルちゃんが焼そばを出し続けて、今ではある程度認知されるようになった例もあるからなあ。
食べてみて、あれ?この麺こないだも食べたっけな?と気が付いた。No.6723 Chedder Cheese Flavorで使われていた幅広の麺だ!そうかチーズ味のパスタっぽい麺とうどん麺を共用化してコストを抑えたんだな。
カップうどんとして見ると、日本の製品に比べてちょっと物足りないというか、あるべき味が備わっていないような印象を受けた。米国に幽閉された日本人が望郷の念に駆られて赤いきつねを思い出しながら本製品を食べると「う~ん・・・少し違う。」と微妙な気持ちになってしまうかも。
麺は幅広の扁平断面で縮れが強い。輪郭は曖昧でやや鈍重な歯応え。少し粉っぽさを感じる。待ち時間をラーメンと同じ三分に設定しているのは多少無理があるのかもしれない。(米国人は五分も待ってくれない?)
スープは和風だしで、醤油の香りが明確な関東風のつゆ。甘めで七味唐辛子等の刺激は無い。日本の赤いきつねなどと比べると、味の深みとか拡がりに欠けて平板な気がする。まあこれには粉末スープが最初からカップ内に入っており、食べる直前に小袋を切って投入する方式に比べて香りが飛びやすいというハンディがあるからかもしれない。
具は8mm角ぐらいの油揚げがたくさん入っているが、潰れたスポンジみたいでふくよかさに欠け、香りも弱い。また妙に人参が多くて青臭いのも日本人が想い描くカップうどんの姿とはちょっと違う。
当たり前のことでもあるのだが、この製品は日本人を満足させるために作られたものではない、ということを思い知らされた。
国名 | 米国 |
ジャンル | カップうどん |
EANコード | 0 41789 00169 7 (UPC) |
会社名 | Maruchan Inc. |
製品名 | Instant Lunch Udon Style Soy Sauce Flavor |
謳い文句 | NEW! |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net64g |
熱量 | 290kcal (1214kJ) |
Na | 1.26g |
付属品 | なし。粉末スープ、かやく(油揚げ・人参・ねぎ)は混込済 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅広で薄めの強縮れ麺、輪郭は曖昧で歯応えは鈍重、No6723チーズ味と同じ麺みたい |
汁・ソース | 甘めの和風だし、醤油の香りが強い関東風、辛い刺激は無い、平板で深みに欠ける味 |
具・その他 | 油揚は潰れたスポンジ風、人参の青臭さに違和感、赤いきつねの代用食にはならない |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/07/03 |
賞味期限 | 2020/05/29 |
入手方法 | 2019/06/07 New York (USA) |
税込購入価格 | 0.50 USD (≒54 JPY) |