No.6737はドイツの日清食品 (Nissin Foods Gmbh)、出前一丁 東京醤油麺。またの名をDemae Ramen Tokyo Soy Sauceという。ドイツの日清食品は販社であり、実際の製造はハンガリー。
出前一丁は現在日本ではあまりパッとしない存在なのだが、香港版はそれだけで会社が出来るほどのワイドバリエーションを擁しているのを当Blogで紹介してきた。そして今回のドイツ版も香港に次ぐ規模を誇り、袋麺で11種類の味を揃えている。製品名に地名を含むのは今回の東京醤油麺のみ。二年ほど前には韓式泡菜麺(キムチ味、No.6271)があったのに、いつの間にか消えちゃったな。
▲説明書きは七か国語併記
(UK, Fr, De, Fi, Se, It, Es)
食べてみて、味や食感・香りに引き締まった緊張感がある。隅々にまで気を遣って丁寧に構築した製品だという印象を受け、東京という地名を冠するのに適うと思う。所詮即席麺なんて貧乏人の簡便な食事だから、といって手を抜いたような痕跡が無いのだ。
麺は細く、表面は滑らか。プリプリと引き締まった印象。今まで何度も日本と香港の出前一丁を比較してきて、双方の麺に共通する因子をある程度把握してきたつもりでいるが、今回のドイツ版も大体同じ流れの中にあると感じた。キビキビとした食感である反面あまり重量感・ボリューム感がない等がそれである。今回の品はさらに一段と緊張感が強いと思った。
スープは醤油の香りが強く出ている。液体スープが効果的で、滑らかさと脂っぽい力強さを感じさせる。うま味は自然で必要十分。出前一丁といってもごまラー油の辛い刺激は無い。セロリや生姜の香りがハッキリ判り、結構華やかさがある。物足りなさや退屈さを感じないスープである。
昔は各国の出前一丁を食べていても、相互の関連性というものを出前一丁坊や以外には殆ど意識することは無かったが、最近になってやっとこれが出前一丁のアイデンティティなのか!?ってのが判るようになってきたよ。
あるいは、近年日清食品が世界的規模の味や食感によるブランド価値を重視するようになり、各国の味を一つの軸へ寄せるように微妙に戦略を変えてきているのかもしれない。
国名 | ドイツ |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 5 997523 335151 |
会社名 | Nissin Foods Gmbh |
製品名 | 出前一丁 東京醤油麺 Demae Ramen Tokyo Soy Sauce (製造はハンガリー) |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net100g |
熱量 | 84kcal (352kJ)*完成重量100g当たり |
Na | ~g(食塩相当量1.1g)* |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細いが引き締まっている、プリプリした食感、日本や香港の出前一丁と関連性がある |
汁・ソース | 醤油の香りが強い、液体スープらしい滑らかさ、結構脂っぽい、ラー油の刺激はない |
具・その他 | セロリや生姜の香り、結構華やか、退屈さが無い、出前一丁の一員であることが判る |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2020/07/02 |
賞味期限 | 2020/05/31 |
入手方法 | 2019/12/31 Ueda駐在員様よりいただく |
税込購入価格 |