No.6721はマルタイ、袋・マルタイラーメン 60周年記念。棒ラーメンでお馴染みのマルタイラーメンは1959年に登場し、60周年を迎えた2019年8月に今回の袋版(ノンフライ縮れ麺)が数量限定で発売された。五個パックだが個装袋の印刷は十二種類あったそうで、龍のデザインが違うらしい。今回の試食品はいただき物だが、上に「マルタイラーメン 未来へ!21XX」と書いてあり、超合金で出来たロボットみたいな龍が描かれている。
限定製品にしては気合が入ってるなあと思っていたら、図柄を無難なものに変え、レギュラー品として2020年2月に改めて発売された。でもいいのかな~?マルタイラーメンなんて重たい名前を付けちゃって、不味かったらブランドを毀損することになるから責任重大だよ。
食べてみて、結論から言うと「マルタイラーメン」の名に恥じない内容になっていた。目隠しして食べても判るぐらいに棒ラーメンとの濃厚な関連性を持たせつつ、棒ラーメンとは違う身軽さとか近代的な印象があり、これなら正常進化と評して良いだろう。
「マルタイラーメン」の名は今までカップ麺でもどんぶり型・たて型・ヤキソバ(終売品)などで反復利用されてきたが、何れも中身は油揚げ麺。味も棒ラーメンとは関連性が薄いものであり、これじゃあ単なるブランド資産の切り売りではないか思ってた。だが今回の品は大丈夫。
麺は細めで縮れの弱い角断面。輪郭はハッキリしている一方で、しっとりとしたしなやかさもある。棒ラーメンのような小麦粉を固めた粒状感とか芯が残るような感覚は少ない。でも棒ラーメンとは製法が全然違うはずなのに、香りは何となく共通点がある。このへんのイメージの継承はうまくやっているなあと感じた。
スープは僅かに濁り感があり、あっさりした薄口醤油味の中にごま油の香りが漂う。基本の部分は昭和時代の粉末鶏ガラ+ポーク味の中華スープ、という感じ。辛い刺激や強い匂いはない。調味油が付いているが脂っぽさは控えめで圧迫感がない。棒ラーメンのスープのイメージを色濃く残している。
これなら「マルタイラーメン」を名乗ってもイイと思う。
一方で棒ラーメンは麺の食感が若干異なり、これはいい悪いというよりも好みだろうと思うほかに、容積効率が良くコンパクト、衝撃に強い等の物理的長所もあるので、今後も存在価値が色褪せることはないだろう。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 902702 002237 |
会社名 | マルタイ |
製品名 | 袋・マルタイラーメン 60周年記念 |
謳い文句 | マルタイラーメン 未来へ!21XX |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net79/麺70g |
熱量 | 294kcal (1231kJ) |
Na(麺具+汁) | 0.554+1.197g(食塩相当量1.4+3.0g) |
付属品 | 粉末スープ、調味油 |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めで縮れがない角断面、輪郭は明快でしなやかさもある、棒ラーメンの匂いがする |
汁・ソース | 濁り感がある薄口醤油、ごま油の香り、昭和の粉末鶏ガラ中華スープ風、刺激は無い |
具・その他 | マルタイラーメンの名に恥ない、目隠ししても判るほど雰囲気を明確に繼承している |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2020/06/12 |
賞味期限 | 2020/05/02 |
入手方法 | happachanよりいただく |
税込購入価格 |