No.6715はオーストラリアのColes Supermarkets Australia、Coles Beef Flavoured Instant Noodles。Colesは豪州二位のスーパーマーケットチェーンであり、今回の品はそのプライベートブランド商品。パッケージには小さく「Made in Singapore」と書かれている。
発泡PS材縦型カップの外側へ印刷したフィルムを熱で収縮させて密着させる包装形態はシンガポールではTat Hui Foods 社(KOKAブランド)の製品のみに見られる形態であり、また中身についてもいくつかの類似点を見付けたので、同社に生産を委託したものだと断定する。
また「Made with Australian Wheat」と書かれており、シンガポール産だけど豪州の素材を使っていることをアピールしている。これは例えばNo.6599台湾の維力、一度餐でも「with Real Australian Roast Beef」という表示があり、また即席麺以外の加工食品でも同様の表現を見た。もしかして豪州へ食品を輸出する際は同国産の食材を一定量使用し、その旨を表示しなければならない規則(もしくは優遇措置)があるのかもしれない。
食べてみて、薄味で力感に欠けて、気が抜けたような味。少なくとも日本の塩分・調味料・脂・香辛料をドバドバ入れた強い味を是とする人達には受け入れ難いだろう。反面そよ風・せせらぎ・虫の声などを嗜む人にはホッとできる味に共感できるかもしれない。あと、衰弱している時に食べると身心に与えるダメージが少なくて良さそうだ。私自身はもうちょいメリハリが欲しいなと感じた。
麺は細めの角断面で、気泡感は無いがコシもなく、あまり自己主張をしないもの。正直ちょっと頼りない。ただ小麦の香りは癖も無くいい感じ。さすがはオーストラリア産だ。で、この麺の特長は冒頭に述べたシンガポールのTat Hui Foods 社、KOKAブランドのたて型カップ麺の性質と合致する。
スープはかなり薄い印象。塩分もうま味も弱く、日本のカップ麺でお湯を規定量の1.5~2倍ぐらい入れちゃったような感じ。辛い刺激も無くやや退屈。一応牛肉の香りは出ている。強い味が好きな人はお湯の量をうんと少なくすればいいだろう。
具は人参がたくさん入っており、結構青臭い。コーンやグリーンピースも大きくてしっかりした歯応え。ただ味付けは弱い。
食べた~!という満足感や達成感は得にくい製品であるが、こういう薄味の製品を食べると飽和した味覚や嗅覚が一旦リセットされて、感度が上がったような気がしたよ。
国名 | オーストラリア |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 9 310645 243702 |
会社名 | Coles Supermarkets Australia |
製品名 | Coles Beef Flavoured Instant Noodles |
謳い文句 | Made with Australian Wheat |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net70g |
熱量 | 308kcal (1290kJ) |
Na | 1.073g |
付属品 | 粉末スープ、かやく(人参・コーン・グリーンピース・ねぎ) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めの角断面、気泡感は無いがコシもなく自己主張をしない、小麦の匂いは悪くない |
汁・ソース | 薄い味、塩分もうま味も控えめでアッサリ、辛い刺激も無く退屈、牛肉の香りはある |
具・その他 | 人参は青臭い、コーンや豆はふくよか、濃い味が好きな人は湯量を少なめにするべし |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/06/05 |
賞味期限 | 2020/04/30 |
入手方法 | 2019/07/21 Cairns (Australia) |
税込購入価格 | 0.75 AUD (≒57 JPY) |