No.6709 Snax (Papua New Guinea) Chicken Flavour

No.6709はパプアニューギニア(PNG)のLAE Biscuit、Snax Chicken Flavour。パッケージに堂々と「PNG MADE」とあり同国での生産品。あまり即席麺が一般的ではなさそうな国なのに、大手Nestlé(Maggi)以外にも即席麺の生産工場があるというのが興味深い。

▲作り方説明では粉末スープの存在が示唆される

初めにネタバラすると、今回の品はあるはずの粉末スープが添付されていなかった。このためスープの味が判らず総合評価★も採点していない。本来このような場合は試食記を書かないのだが、この会社の製品はこの一品しか購入しておらず、ウチの重要施策である「珍しい製品を記録する」という観点から敢えて載せることとした。

そもそも昔(2000年頃以前)の海外製即席麺ではスープの添付漏れに遭遇することは偶にあった。旧式の即席麺製造ラインでは人海戦術で作業員が一列に並び、コンベアで流れてくる麺の上に粉末スープの小袋を乗せ、その後外装フィルムを巻きヒートシールするもので、まあこれなら三百個に一個ぐらいはミスが生じても仕方ないよなあ、という感じ。近代的な生産施設ならば自動装填+画像認識チェック等をしているんだろうけれど。

ちなみに粉末スープの欠品は2000年以降見ていなかったと思うのだが、重複は結構最近(ここ10年以内)でも遭遇している。何れにせよ日本の製品では経験のない話だ。

食べてみて、麺だけの印象ではあるが意外に好感を持った。これでスープも同じぐらいのレベルにあるとしたら総合評価で★2.5を取れるかも?と思ったりして。少なくとも麺に関しては同じPNG産のNestlé (Maggi)よりも上だと感じたよ(あくまで日本のラーメンの食べ方を基準としてであり、現地の人の食べ方に合っているのかどうかは不明)。

麺は細めの角断面で、表面は少しざらついて荒れている。しかし決して不快な食感ではなくスープがよく絡みそう。小麦粉の香りも悪くない。これなら世界中のどこへ出しても恥ずかしくないレベルにあると思った。

さて、試食をするに当たりスープ無しではさすがに苦痛である。とりあえず手元にあった味の素CookDo香味ペーストを少量溶いて入れたら、ほんのりと胡麻ネギニンニクの香りが漂うあっさりしたタンメン風の味になって結構良かった。但し南国PNGっぽさは全く無く、否応なしに中華風の味になっちゃうんだけど。

国名 パプアニューギニア
ジャンル 袋ラーメン
EANコード 9 319284 399900
会社名 LAE Biscuit
製品名 Snax Chicken Flavour
謳い文句 w/ seasoning sachet
調理方法 ゆで2分
質量 Net85g
熱量 434kcal (1819kJ)
Na 0.54g
付属品 粉末スープ(今回の試食品には添付せず)
ノンフライ麺 ×
湯切り 不要
細めの角断面、表面は荒れているが不快ではない、香りも悪くない、国際水準にある
汁・ソース 最近の即席麺では珍しく、粉末スープが添付されていなかったため評価不能
具・その他 麺の出来は同国産NestleのMaggiよりも上、スープもこの水準ならばかなり良いはず
総合評価
試食日 2020/05/28
賞味期限 2020/04/24
入手方法 2019/07/24 Rabaul (Papua New Guinea)
税込購入価格 0.8 PGK (≒22 JPY)