No.6700は米国の日清食品、Hot & Spicy Fiery Beef。電子レンジ調理専用の大柄なカップ麺である。このシリーズは少し前までCup Noodlesとソックリなロゴを使う「Bowl Noodles」という名前が付いていたのだが現在は消滅してしまい、「Hot & Spicy」がシリーズ名として君臨することになる。昔は辛くない味もあったけれど、Hot & Spicy軍団に乗っ取られたともいえる。
▲昔のBowl Noodlesシリーズ
電子レンジの調理時間は三分(水から)。但しこれは出力1kWの場合であり、ウチのは600Wしか出ないので仕事量(50Wh)を揃えるなら五分、少々心配だったので四分半で取出すこととした。
食べてみて、失敗だ~!加熱しすぎてフニャフニャの根性無し麺になってしまったよ。これは製品全体の印象に悪影響を及ぼす。電子レンジ加熱を30秒~1分程早く止めれば良かったなあ。
カップ麺を電子レンジで調理する場合、出力の他にも形状的な相性とか、水の温度等の変動要素も多いはず。本来ならば何度か試行錯誤して最適条件を見つけてゆくべきものなのだろう。ちなみに本製品はレンジ調理の後、さらに1分放置してからチリソースを入れて、よくかき混ぜた上で食べることになっている。
麺は上記の通り電子レンジの加熱時間が長すぎたようで、1分放置した食べる時点でもお湯で戻すカップ麺ではあり得ない超高温になっていた。細めの角断面で縮れの弱い(ほぼ)ストレート麺。
超高温に晒されるせいか気泡感は無くしっとりとした舌触り。だが柔らかすぎてコシが無く、軸方向にもダラ~ンと伸びやすい。歯応えも曖昧でオーバーに表現するなら豆腐の麺を食べるよう。変な匂いはしないが、美味しそうな香りでもない。少なくともラーメン好きの日本人を納得させるものではない。
ただ、加熱時間を見直すことで印象が激変する可能性があるとも思っている。この件は今後の私の課題として探究してゆきたい。
スープは醤油と味噌の香りがする牛肉風味。米国向け製品で味噌味?と思ってしまうが、これは米国日清のTop Ramen Soy Sauce Flavor(No.6683)でも使われた手段でもあり、米国日清の得意技なのかもしれない。味噌成分のせいか、舌触りがザラザラする。
MSG(グルタミン酸ナトリウム)不使用であり、うま味は控えめでわざとらしさがない。脂っ気もなくアッサリしている。刺激はちょっと辛い程度で、Hot & SpicyシリーズだのFieryだのと威張るほど大袈裟なものじゃあない。ペースト状スープには酸味が含まれていて、味に奥行きをだしている。でもパッケージに描かれたライムというよりはキムチっぽい酸っぱさに感じた。具の野菜は大きいけれど薄い。
とにかく今回は麺を加熱し過ぎて柔らかくなり過ぎ、全体の印象が悪くなってしまった。個々の要素の質感は悪くないと思うし、味噌っぽさのある牛肉醤油味+酸味+アッサリすっきりスープは個性的だとも思う。再チャレンジしたいなあ。
国名 | 米国 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 0 70662 09633 8 (UPC) |
会社名 | Nissin Foods (USA) |
製品名 | Bowl Noodles Hot & Spicy Fiery Beef |
謳い文句 | with Other Natural Flavors, No Added MSG |
調理方法 | 電子レンジ3分@1kW |
質量 | Net93g |
熱量 | 420kcal (1758kJ) |
Na | 1.32g |
付属品 | 粉末スープ、かやく(キャベツ・人参・ねぎ・赤唐辛子)、チリソース |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 弱縮れで細めの角断面、レンジ加熱が過ぎて柔らかくコシがない、だら〜んと伸びる |
汁・ソース | 醤油ベースの牛肉味、味噌の香りとざらついた舌触り、辛さは弱く、酸味がキムチ的 |
具・その他 | 控えめでアッサリ、うま味は自然、具は簡素、レンジ調理は試行錯誤する必要がある |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/05/17 |
賞味期限 | 2020/04/10 |
入手方法 | 2019/06/07 New York (USA) |
税込購入価格 | 1.59 USD (≒172 JPY) |