No.6669はギリシャのFlavour Factory、Orientai Express Snack Noodles Beef & Blackpepper。ギリシャの即席麺は過去No.6461で同じFlavour Factory社の袋麺を採り上げているが、今回は初のカップ麺。
ギリシャ語は一般的なアルファベットには無い文字が随所に混じっているため非常に解読し難いのだが、細かな文章の中から中国を表す「Κίνας」という文字列を発見し、前後の単語を調べた上で中国製だと認定する。なお世界中にはFlavour Factoryという名の会社や製品等がたくさんあるようで、即席麺の検索をする過程でノイズが多かった。
カップ側面は白地の紙素材に黒の単色印刷。この上なくシンプルで良いセンスだと思う。エーゲ海を臨む白い家で、まばゆい朝の光と乾いた風が通り抜ける中、美男美女が無言で気怠くこの製品を食べているシーンをイメージすれば、それはまるでお洒落な映画のワンシーンのようである。(日本やアジア系のゴテゴテしたデザインのカップ麺では生活感が出すぎてしまうからね)
今後味違いの姉妹品をあと二種類紹介する予定なのだが、カップ側の印刷はみな同じ。製品固有の情報は全てフタ側に集約させることでカップを共用化し、コストダウンにもなっている筈。
食べてみて、麺もスープも輪郭がキリっと強調されたメリハリのあるもの。ただ高級感は無くどちらかと言えば安っぽい。外観はお洒落だけども中身は庶民的。黒胡椒の刺激が心地良く退屈しない味。
麺は細めの角断面。表面が硬いというか面の張力が高くエッジがクッキリしていてシャープな舌触り。ただ気泡感は結構あり、小麦粉の香りはちょっと安っぽい。また揚げ物の香ばしさがする。まあ自己主張はキチンとする方であり、存在感は高い。
スープは濃い茶色だが醤油の香りはせず、カラメルっぽい香りがある。うま味やビーフの香りは控えめで人工的、脂っぽさも弱くてアッサリ・スッキリ。情緒性にはやや欠ける。一方で黒胡椒の刺激が際立っており爽快感がある。麺と同様にカチッと引き締まった印象のスープであり、食べていると気持ちが落ち着くのではなく高揚する。
具はキャベツや人参、パセリが入っている。歯応えは硬く、ちょっと青臭い香りがする。
結局この製品で一番印象に残ったのは白いシンプルなカップで、(中身はどうでもいいから)エーゲ海を眺めながらお洒落な格好で粋に食べたいものだな。
国名 | ギリシャ |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 5 206674 100014 |
会社名 | Flavour Factory |
製品名 | Orientai Express Snack Noodles Beef & Blackpepper(製造は中国) |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net85g |
熱量 | 386kcal (1613kJ) |
Na | 〜g(食塩相当量3.2g) |
付属品 | 粉末スープ、かやく(キャベツ・人参・パセリ・ねぎ)、フォーク |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めの角断面は輪郭がハッキリ、気泡感は結構あり香りも安っぽい、自己主張は強い |
汁・ソース | 濃い茶色、醤油の香りは無くカラメルの匂い、黒胡椒の刺激が心地よい、脂っ気無し |
具・その他 | うま味は控えめ、麺もスープもクッキリ明確だが安っぽい、白基調のカップはお洒落 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/04/09 |
賞味期限 | 2020/03/01 |
入手方法 | 2019/05/19 Santorini (Greece) |
税込購入価格 | 4.00 EUR (≒492 JPY) |