No.6662はシンガポールのTat Hui Foods、KOKA Original Mushroom Noodles。漢字の社名は达辉食品である。シンガポールの即席麺市場は見た感じでこのKOKAと、Nissin+Myojoの日清食品軍団が首位を競っており、他にマレーシアなどからの輸入も結構多い。
KOKAの中で更にいくつかの製品群に分かれているのだが、今回の品は古くからある一番ベーシックな「Original」シリーズに属するもの。土地柄のせいもありKOKAの即席麺は全数HALAL認証品であり、KOKAのポーク味ラーメンというものは存在しない。また健康志向製品が多いのもこの会社の特長である。
食べてみて、「これぞ椎茸香料~!」と叫びたくなるような味。そもそも即席麺なんて程度の差はあれ全ては作為的な味であり、それが必ずしも悪だとは思わないけれど、この製品は人工的なうま味や香りが抜きん出て強いように感じる。私にとっては一応許容範囲内の味ではあるが、日本人の五人に一人ぐらいはちょっと勘弁して、、、とギブアップするかもしれない。
麺は細い角断面で気泡感がある。湯戻し二分でボリューム感が少なく、歯応えがちょっと頼りない。表面はザラザラしておりコシは弱く柔らかめ。ラーメンだと思うと不満があるが、スープヌードルの麺だと思えばこんなものか。
スープは淡い色に濁っていて、「椎茸の香料」という感じの匂いがとても強い。これは干し椎茸の匂いとは違うもの。また人工的なうま味もかなり強い。これも椎茸のうま味成分と言われるグアニル酸とは違うもののように感じる。この味と香りは、気にしない人には全然平気だろうが、気になる人にはたまらなく嫌だろうと想像する。醤油や魚醤の香りはしない。塩分は強め、辛い刺激は無い。椎茸以外の要素は単調で平板、変な味や香りはしない。
具は大きめのグリーンピースやコーン等が入っており、歯応えが明確というかやや硬めで痩せている。
とにかく人工的な椎茸の香りとうま味が一点突出している製品。何だかずっと悪口ばかりを書いてしまった気もするが、私自身は特に我慢もせず完食することができた。ただこれを二個連食しろと言われたら躊躇する。
国名 | シンガポール |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 8 888056 707102 |
会社名 | Tat Hui Foods |
製品名 | KOKA Original Mushroom Noodles |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯2分 |
質量 | Net70g |
熱量 | 312kcal (1307kJ) |
Na | 〜g(食塩相当量2.9g) |
付属品 | 粉末スープ、かやく(人参・コーン・グリーンピース) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細い角断面で気泡感がある、湯戻し二分なので頼りない食感、表面がザラついている |
汁・ソース | 椎茸の人工的な香りと旨味が強い、醤油や魚醤成分は無い、塩分強め、辛い刺激無し |
具・その他 | 具は大きいが硬い、椎茸っぽさの表現に一点突出する、一個なら良いが連食はきつい |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/03/31 |
賞味期限 | 2020/02/28 |
入手方法 | 2019/05/31 Ponta Delgada (Portugal) |
税込購入価格 | 1.39 EUR (≒171 JPY) |