No.6656は米国の日清食品、Sopa Nissin Sabor a Res。牛肉味。米国の日清食品は同国およびカナダ向けの袋麺のとして「Top Ramen」を販売しているが、中米へは今回の「Sopa Nissin」シリーズを出している。日清はメキシコに工場があるのだが、このSopa Nissinは袋の裏面に小さく「Hecha en EUA」と記されており米国製(Estados Unidos de América)。何故メキシコで作らず米国から中米へ輸出するのか、深い謎である。
▲北米向けTop Ramen
▲タイ日清の袋麺(Tom Yum Shrimp Saab Flv.)
Sopa Nissinのパッケージはどこかで見覚えがあるなあ・・・と考えたら、タイ日清の袋麺とソックリなのだった。真ん中を貫く白帯に日清の丼マークが、日清の基本デザインの一つなのかな。
食べてみて、うま味も塩分も弱く、刺激も控えめ。消極的な味であまり訴えかけてくるものが無い。その原因はお湯の量の指定が小柄な製品(総質量85g)の割には500mlと多いことで、日本人の味覚には物足りなく感じてしまうのだと考えた。なのでもし今後本製品を作る機会があるならば、お湯の量をちと少な目の400mlぐらいで作れば俄然引き締まった味になるだろうと推測する。
麺は中太で角の取れた優しい舌触り。だが歯応えはもっさりして単調、あまり情緒性は無く事務的。味や香りも嫌な要素は無いがあまりそそられるものではない。
スープは茶色く僅かに醤油の香りがある。牛肉の香りはちょっと粉末っぽく平板。辛い刺激は無く穏やかで優しい味。うま味や塩分は弱くてインパクトに欠け、全体的に焦点が定まらずにボケたような印象。でも嫌な味はせず、素性は悪くないスープだと思った。なのでお湯の量を少な目にして作れば、高級カメラのオートフォーカスが作動したかの如く瞬時にシャキッとピントが合い、毛の一本一本まで解像するような味になるはずだ(誇張表現)。
なお、北米向けTop Ramenのビーフ味(No.6637で試食)は、総質量が今回のSopa Nissinと同じ85gなのにお湯の量の指定が400mlと少なく、味の傾向は似ているけれども遥かに活き活きとした明快な味であった。Top RamenはMSG(グルタミン酸ナトリウム)不使用を謳い文句にしており、これを使用する今回のSopa Nissinとは別物だし味造りの自由度では不利な筈だが、(お湯の量を遵守して作る限り)Top Ramenに軍配が上がる。
国名 | 米国 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 0 70662 04302 8 (UPC) |
会社名 | Nissin Foods (USA) |
製品名 | Sopa Nissin Sabor a Res(牛肉味、中米向け) |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net85g |
熱量 | 410kcal (1724kJ) |
Na | 1.7g |
付属品 | 粉末スープ |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 中太で角の取れた優しい舌触り、歯応えは単調で情緒に欠ける、味や香りも無愛想 |
汁・ソース | 茶色で僅かな醤油の香り、牛肉の香りは粉末っぽい、うま味や塩分は控えめで消極的 |
具・その他 | 刺激も弱い、小柄な割に湯量指定が500mlと多い、少なめで作れば引き締まるだろう |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/03/24 |
賞味期限 | 2020/02/19 |
入手方法 | 2019/06/18 Cristobal (Panama) |
税込購入価格 | 0.29 USD (≒31 JPY) |