No.6653はポルトガルのUnilever、Knorr Asia Noodles Teriyaki。ヨーロッパの西端で日本にすら無いような「照り焼き味ラーメン」なんてのが存在すること自体何だか可笑しく思えてしまう。
販売はポルトガルのUnileverだが、EU製品は原産地を表示しないものが多く本製品も不明(EANコードの国籍項はオランダ)。ポルトガルは即席麺の消費量が欧州圏の中でも少なく、地政学的に他国への輸出に不利で、同国の生産だとは考えにくい。なおKnorrは元来ドイツの企業だが、ドイツとオランダの二本社制であるUnileverに吸収されたもの。関係が複雑である。
食べてみて、揚げ麺の香ばしさとスープの甘さから、ラーメン・食事というよりもお菓子っぽい印象を受けた。決して貶すつもりはなく、気負わずお手軽に食べられるものだという一方で、この製品の喫食を毎日のルーティーンの一つとして組み入れたり生命維持のためのエネルギー補給という意味付けを課すのは力不足というものだろう。
麺は細い角断面で、気泡感が盛大にある。揚げ物の香ばしさが強く匂ってきて、スナック菓子のように食欲を喚起する。日本の生麺に近付けようとした即席麺とは住む世界が全く異なるものであるが、これはこれで悪くない。
スープは透明感がある濃い茶色で、醤油ではなくカラメルの香りがする。生意気にも(?)液体と粉末のダブルスープなのだが、液体スープならではのしっとり感とかコクのようなものはあまりなく、薄っぺらい味で勿体ないなあと思った。照り焼きの甘ったるさがあるけれどもあまりしつこくはなく、焦げ臭い演出もない。脂っ気や辛い刺激も無し。
具に人参とコーンが付いており、歯応えは明確だが人参が青臭い。白胡麻もたくさん入っているけれど、香りが全然しない。
とにかく、あまり真剣に食べようとする気持ちが湧かない製品。気軽にテレビを見ながら、本を読みながら、音楽を聴きながら、喋りながら食べるのが良いと思う。邪魔をしないからね。
国名 | ポルトガル |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 8 714100 804223 |
会社名 | Unilever Portugal |
製品名 | Knorr Asia Noodles Teriyaki |
謳い文句 | |
調理方法 | 丼お湯入れ3〜5分 |
質量 | Net78g |
熱量 | 338kcal (1416kJ) |
Na | 〜g(食塩相当量2.3g) |
付属品 | ペースト状スープ、粉末スープ、かやく(コーン・人参) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細い角断面で気泡感が強い、揚げ物の香ばしさ、ラーメンではなくスナック菓子的 |
汁・ソース | 透明感がある濃い茶色、醤油ではなくカラメルの香り、液体スープ付きの割に浅い味 |
具・その他 | 照り焼きっぽい甘さ、辛い刺激無し、ゴマは香りがしない、おやつ感覚で食べるべき |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/03/20 |
賞味期限 | 2020/02/20 |
入手方法 | 2019/07/24 Ponta Delgada (Portugal) |
税込購入価格 | 1.29 EUR (≒159 JPY) |