No.6650 日清食品 (Hong Kong) 出前一丁 醤油猪骨湯味

No.6650は香港の日清食品、出前一丁 醤油猪骨湯味。中国語で猪=豚なのでしょうゆとんこつ味だね。先日のNo.6640で香港版出前一丁のルーツともいえる麻油味を紹介している。

▲現行の香港版出前一丁(袋)ファミリー
(香港日清食品Webサイトの画像を加工)

香港の出前一丁は現時点で袋版だけでも31種類(五個パックはカウントせず)もある大所帯である。だが中にはうどんやビーフン、マカロニ、棒状乾燥麺なども含まれ、油揚げの縮れ麺に絞れば16種類と半減する。そしてパッケージデザインが日本の出前一丁と同様に白抜き湯気の中に出前一丁ロゴが入るものが10種類。今回の醤油猪骨湯味もここに属する。

同じ括りの中なので、No.6640麻油味と大して違わないんじゃあなかろうかと思いつつ試食を行った。

食べてみて、驚いたのはしっとりして粘る麺。ザラザラして痩せ気味のNo.6640麻湯味の麺とは全くの別物で、同じ出前一丁の冠を有す製品とは思えない程の差。スープも然りで本製品を日本の指標で例えるならば昭和ではなく平成の質感である。味そのものは日本人にはちょっとしつこいと思われる醤油豚骨であるが、古めかしさは一切感じない。

麺は細めの角断面。柔らかめであるが、上記の通りもちっとした粘りがあり、最近の日本の袋麺にさほど遜色のない質感を持つ。麻油味やNo.6501香辣麻油麺の表面が荒れていてサラッとした乾いた口当りの麺とはむしろ対照的。こりゃあターゲット層そのものが違うんじゃないかと思ったな。

スープは僅かにとろみがある。かなり強い味で、味の隙間などは無い。そして醤油と豚骨味が融和せずに真っ向から対峙しているような印象を受けた。さらに塩分やうま味も強く、積極的ではあるがちょっと疲れる味でもある。醤油の酸っぱさ、辛い刺激、獣臭さが少しずつ含まれる。

何だか出前一丁坊や(香港では「清仔」という正式名がある)が突然マッチョになって派手な服を着たお喋り男になっちゃった、ような気がしたよ。

国名 香港
ジャンル 袋ラーメン
EANコード 4 897878 800056
会社名 香港日清食品
製品名 出前一丁 醤油猪骨湯味 Demo Iccho Shoyu Tonkotsu Artificial Pork Flavour
謳い文句 香港製造即食湯麺
調理方法 ゆで3分
質量 Net100g
熱量 432kcal (1809kJ)
Na 1.92g
付属品 液体スープ、粉末スープ
ノンフライ麺 ×
湯切り 不要
細めの角断面、柔らかめだが粘りがある近代的な食感、麻油味の麺とは全くの別物
汁・ソース 僅かにとろみあり、醤油と豚骨が対峙する、塩分やうま味も強い、僅かに獣臭さあり
具・その他 控えめな醤油の酸味と辛い刺激、隙間がなく積極的だが、ちょっと疲れる味でもある
総合評価 ★★☆2.5
試食日 2020/03/16
賞味期限 2020/02/14
入手方法 2019/07/21 Cairns (Australia)
税込購入価格 1.26 AUD (≒96 JPY)