No.6648はスペインのGallo、Nissin Soba Original(袋版)。フライパンで作るソース焼そばである。製造はドイツ日清のハンガリー工場で、スペインにおける販売を現地食品会社のGalloに任せたもの。どうやら今回のOriginal味はスペイン専売のようである。このへんの事情はNo.6628で紹介したカップ版と同じ。
欧州でこのNissin Sobaが受け容れられたのを受け、NestléのMaggiやポーランド味の素およびその系列(Gallina BlancaのYatekomo等)も類似の製品を持つようになった。ということで欧州では現在、日本式の焼そばが普及しつつあるのだ。
食べてみて、日本人にも殆ど違和感の無い味。汁ありの即席麺に関しては国や地域による差が結構大きいが、ソース焼そばに関してはどこの国の製品もさほど大差無い印象である。まあもっともソース焼そばというものは日本が発祥で、日本製品の味に倣うしかないということと、ソース味ではない汁なし麺に関しては各国でパスタやミーゴレン(インドネシア)や拌麺・撈麺(中国)などという旧くから伝わる料理があるので、ソース焼そばでは敢えて独自性を出す必要が無いのかもしれない。
麺は細めで角は丸められており、ビロ~ンと伸びるような弾力感が強い。やや水分が多いような気もするが、だらしない印象はしない。ちなみにフライパンで沸かす水の量は250ml、日本の袋焼そばが大体200~220mlで似たようなものだが、先日食べたスペインのYatekomo(ポーランド味の素)は150mlであり、炒めていて明らかに水分不足で焦げ付きやすかった。この辺は各社の考え方の違いが出ていて面白い。なお麺の量は十分に多い。
ソースはややトロっとした感じがあり酸味が強いウスターソース味。液体ソースだけなので元気の良さは無いが落ち着いた印象がある。スパイスの手数が少なく、またピリッとくる刺激も無くちょっと単調さを感じた。うま味や塩分は過不足なく日本の焼そばと似たようなもの。
味そのものは結構強く、自己主張をする。なので薄い味の野菜や濃い味の肉を入れても揺さぶられることはないだろう。具や薬味は一切無し。違和感無く普通に食べられる製品であるが、日本人としては胡椒・紅生姜・青のりを追加したいと思った。
国名 | スペイン |
ジャンル | 袋焼そば |
EANコード | 8 410069 014665 |
会社名 | Gallo |
製品名 | Nissin Soba Original (Pack) |
謳い文句 | |
調理方法 | 水気が無くなるまで炒める(2〜3分) |
質量 | Net109g |
熱量 | 465kcal (1949kJ) |
Na | 〜g(食塩相当量2.5g) |
付属品 | 液体ソース |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めでエッジは甘い、水分が多くビヨーンと伸びる弾力感が強いがだらしなくはない |
汁・ソース | 酸味が強い、液体ソースなので滑らかだが元気は無い、香辛料が少なく刺激に欠ける |
具・その他 | やや単調だが、強い味なので具を入れても負けない、胡椒や紅生姜青のりを入れたい |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2020/03/14 |
賞味期限 | 2020/01/31 |
入手方法 | 2019/05/27 Motril(Spain) |
税込購入価格 | 1.05 EUR (≒129 JPY) |