No.6603はセルビアのCG Foods Europe、WaiWai X-Press Instant Noodles Spinach Flavoured。ほうれん草味。No.6593で姉妹品のTomato Paprika味を紹介している。
ほうれん草といえば、子供の頃に観たテレビアニメのポパイが側面にSpinachと書かれた缶詰を食べた瞬間に♪チャ~チャチャチャチャッチャチャ~と音楽が鳴ってパワーアップする図が印象的なのだけど、幼心にこのシーンには全然リアリティを感じなかった覚えがある。それは(未だにだけど)ほうれん草の缶詰というものを見たことが無いからだろう。八百屋とかスーパーに行けば一束いくらで売っているからね。
過去に試食した製品を検索したところ、ほうれん草味の即席麺というのは初めてである。具に入っているとか麺に練り込んであるとかいう例はいくつもあるんだけど。
袋の裏面を見て、あれ?と思ったのは上半分とした半分で文字の書体が違うこと。よくよく観察すると、下半分は印刷なのに対し上半分はプリンタの印字で文字の部分に艶が無い。このようなパッケージは初めて見る。
なるほど、欧州の即席麺は多言語対応のため一つの製品に多いものだと六か国語ぐらいの説明文が併記され、その分文字が細かくなって殆ど読めないような実用性の無い代物が結構ある。今回の製品は汎用的な表示は印刷で下半分にまとめ、上半分にある原材料や栄養成分表記は仕向け先毎にプリンタ印字で対応しているんだな。フィルム印刷の種類を減らすのと同時に付け替えの段取り時間を省く効用がありそう。メリットが出る生産数量は少量に限定されるだろうけど。
食べてみて、スープの色は緑~茶色っぽいけれど、あまりほうれん草臭さはなかった。海外でよくある野菜味の即席麺の範疇にある。薄っぺらさとか安っぽさは感じなかったものの、少し単調で退屈だった。
麺は細めの角断面で輪郭や角はハッキリしていて、粒立ちのよい舌触り。存在感がある麺だ。ただ、茹でる湯量の指示が270mlと少なく、さらに麺が吸水しやすく食べ終わりの頃にはスープが殆ど無くなる。その分麺はたっぷり水分と味が染み込んでしまい、当初の粒立ちの良さは失われてしまう。経時変化が大きい麺と言えよう。
スープは濁り感がある緑かがった色。だがこれは色だけでほうれん草の香りは特に意識しない。青臭さが殆どないのは幸い。若干ハーブのような香りがある。ややトロっとした舌触りで口当たりはマイルド。うま味は過不足なく出ているがやや人工的で、Vegetarian Noodlesと書かれていることからも畜肉成分は入っていないのだろう。塩分も適切。姉妹品のTomato Paprika味は若干の酸味と辛い刺激があったので最後まで退屈しなかったが、今回のほうれん草味はこの点がちょっと物足りなかった。
国名 | セルビア |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 8 906013 032064 |
会社名 | CG Foods Europe |
製品名 | WaiWai X-Press Instant Noodles Spinach Flavoured |
謳い文句 | Vegetarian Noodles |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net70g |
熱量 | 327kcal (1369kJ) |
Na | 〜g(食塩相当量2.8g) |
付属品 | 粉末スープ、調味油 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めの角断面、輪郭は明快でハッキリした舌触り、存在感がある、経時変化は大きい |
汁・ソース | 濁り感があり少しトロッとした舌触り、緑色っぽいが青臭いほうれん草の匂いは弱い |
具・その他 | ハーブの香り、やや人工的なうま味や塩分は必要十分、刺激は弱く終盤は飽きてくる |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/01/17 |
賞味期限 | 2019/12/11 |
入手方法 | 2019/12/31 Ueda駐在員様よりいただく |
税込購入価格 |