No.6601はメキシコの日清食品、Cup Noodles Sabor Pollo, Habanero y Limón。チキンとハバネロとレモン風味。海外のカップヌードルとしては珍しく別添でハバネロペーストの小袋が付いており、温度計を赤いアルコールが突き破っている絵が描いてある。
裏面には「Hecho en México」と書かれた鷲のマークが刷られており、本品がメキシコ製であることを示している。メキシコにおける即席麺シェアが圧倒的No.1のMaruchanは同国に生産拠点を持たず、全数米国から輸入しているのに対し、日清は現地生産まで行っているのに全然追い付けないというのが商売の難しさを感じさせる。
メキシコ日清の製品を紹介するにあたり、本来ならば先ず同社のWebサイトで製品群を把握しておくのだが、どうも日本からのアクセスを弾いているようで観ることが出来ない。なのでこの製品が全体の中でどのような位置付けなのかも理解できていない。
http://www.nissinfoods.com.mx/ または
https://www.sopanissin.com.mx/
私のネットスキルではお手上げ~。仕方ないから通販のサイトを調べたり個人のブログを観たりするけど、断片的な情報しか得られないんだよなあ。
食べてみて、麺もスープも日本のカップヌードルとの関連性を殆ど感じない。アジアンっぽさの無い乾いた軽い刺激が中南米!と思わせてくれる。目を閉じるとサボテンが生えた砂漠の情景が浮かんでくるようだ。(陳腐な想像力・・・)
麺は細めの角断面で、日本のカップヌードルのような強い扁平形状ではない。輪郭はハッキリしているが気泡感があり、粘りに欠けてボソボソした舌触り。日本版よりもしなやかさに欠ける。小麦粉の香りもちょっと安っぽい。素性を知らずにこの麺を食べて「おっ、これはカップヌードル一族の麺だな!」と看破できる日本人は一人もいないであろう。
スープは薄くて(「濃い」ではなく、「厚い」の反対語)鋭い印象。重厚さとかコクがなく平板。好意的な表現をするならば贅肉をそぎ落としたようなストイックさ。日本の即席麺ではあり得ないような、まろやかの対極にあるような味。やや人工的なうま味と塩分は控えめで、味や香りの手数は少ない。
そしてハバネロソースの刺激と香りがこの製品を支配する。激辛という程ではないけれど、この製品の味の方向性を力強く導いていくように感じられる。若干の酸味と苦みを伴うが、これは決して不快だとは思わなかった。なによりこのハバネロソースが無かったら芯の無いフラフラ、ボケっ~とした味に留まったであろうスープが、一応シャキッとして退屈しないものに変身する。
具のコーンや人参はちょっと乾燥臭さがあって有難味を感じない。まあこれも乾いた印象に寄与しているともいえる。
まろやかさやおもてなしの無いダイレクト感に溢れた味は、サスペンションの無い車、カートを運転するかのように思えたよ。
国名 | メキシコ |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 0 70662 14123 6 (UPC) |
会社名 | Nissin Foods México |
製品名 | Cup Noodles Sabor Pollo, Habanero y Limón |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net64g |
熱量 | 315.8kcal (1325kJ) |
Na | 1.735g |
付属品 | チリペースト。粉末スープ、かやく(コーン・人参・大豆蛋白質)は混込済 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細い角断面で気泡感がある、ボソボソした食感、日本のカップヌードルの麺とは別物 |
汁・ソース | 薄くて鋭い味、チリペーストの刺激が主導する、酸味と苦味あり、旨味や塩分は弱い |
具・その他 | 激辛ではない、具は乾燥臭い、非アジア的な中南米っぽさがある、意外に飽きない味 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/01/15 |
賞味期限 | 2020/01/02 |
入手方法 | 2019/06/18 Cristobal (Panama) |
税込購入価格 | 0.45 USD (≒49 JPY) |