No.6598はマレーシアのYeo Hiap Seng、Cintan Mi segera Perisa Assam Laksa。漢字表記は亚三叻沙味。ラクサ味といってもマレー半島の地域毎に様々な種類があり、味の違いもとても大きい。
今回の品は日本でメジャーなココナッツミルクと海老を使うもの(シンガポールやクアラルンプールのラクサ)ではなく、魚(アジやサバ系)のダシに木の実(タマリンドやラクサ、コクムなど)を使ったペナン風ラクサを模したものである。アッサム(Assam)といっても紅茶が有名なインドの地名ではなく、マレー語で酸っぱい(asam)が変形した言葉のようだ。パッケージの調理例写真に魚の切り身が乗っているのが珍しい。
この製品は2012年8月のNo.4918でも試食しており、パッケージデザインは少しリニューアルされているけれどバーコード数字(この会社は主にUPCを使う)は一緒である。なのにアッサムの表記が昔のはAsam、今回のはAssamで異なっている。何があったんだろう?
▲8年前のCintan Asam Laksa
ちなみに同社のカップ版ラクサ味を2013年2月にNo.5048で試食しており、これは既にAssam表記になっていた。この辺りの時期にYeo Hiap Seng社の方針が変わったのかな。
食べてみて、酸っぱくて辛いスープが特徴的。第一印象は酸辣湯麺に少し魚の生臭さを加えたような感じに感じられた。木の実や葉・根を潰して出たような香りがあり、酸辣湯麺よりも南国的で開放的。とはいえ粉末スープ一本なのであまり奥の深さは無い。
麺は細めの角断面でエッジが明確。コシとか硬さは普通だが、だらしなさが無く元気が良い印象でそこそこ存在感を主張するラーメンの麺である。(ちなみに本来のラクサは米粉麺)。
スープは上述の通り結構酢っぱ辛く、寝ぼけた時に食べるとシャキッと眼が覚めそうだ。魚の匂いと相まってかなり好き嫌いが分かれそうな味でもある。酸辣湯麺や発酵臭が平気な人ならば十分受け容れられるだろう。魚の生臭さといっても所詮は粉末スープに付けられたものなので大してクセの強い香りではない。うま味は控えめ、醤油ではなく魚醤の香りがする。
総合評価はを★2.5にするか結構迷ったのだが、粉末スープによる味や香りの表現力に限界を感じたので★2.0に留めた。ペースト状スープを使う高級なアッサムラクサを食べてみたい。いや、それ以上にマレーシアの屋台街で生のアッサムラクサを食べたいな。
国名 | マレーシア |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 0 25296 93112 8 (UPC) |
会社名 | Yeo Hiap Seng |
製品名 | Cintan Mi Segera Assam Laksa |
謳い文句 | Delicious Springy Noodles 美味又爽口 |
調理方法 | 調理方法記載無し |
質量 | Net76g |
熱量 | 340kcal (1424kJ) |
Na | |
付属品 | 粉末スープ |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めの角断面、輪郭は明快、コシや香りは平凡だが、元気が良い印象で存在感がある |
汁・ソース | 酸味と辛さが強い、少し魚の生臭さがある、粉末スープは脂っ気や生々しさに欠ける |
具・その他 | 旨味も弱い、好き嫌いが分かれる味、ココナツミルクのシンガポールラクサとは別物 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/01/11 |
賞味期限 | 2019/12/24 |
入手方法 | 2019/05/02 Penang (Malaysia) |
税込購入価格 | 1.30 MYR (≒35 JPY) |