No.6576はイタリアのNestlé、Maggi Noodles Curcuma e Zenzero。Curcumaはウコン(ターメリック)、Zenzeroは生姜のこと。即席麺の製品名としては随分変わった材料を前面に押し出している製品だなあ。
パッケージの基調色を見る限りはカレー味とは違いそうだし(全世界的にカレー味=黄色という認識が共有されている)。そもそも、食品のパッケージで紫と緑という色の組み合わせはあまり見かけないし、あまり美味しそうな予感が漂ってこないのだ。う~ん、何か一癖ありそうな製品である。
裏面に書かれたイタリア語の作り方説明をGoogle先生に訳してもらうと「準備方法:①鍋に水200mlを入れ、小袋、大さじ1杯のオイルと熱を約1分間。②麺を追加し、沸騰させて3分またはストックが吸収されるまで調理します。調理の途中で麺を回し、フォークで分けます。」だって。
ええ?油を入れて煮るの?こんな製品は初めてだよ。そして水の量が200mlというのも日本の袋焼そば並みで極端に少ない。スープを先入れすることもあり汁気が殆ど無くなって、しっかり味が染み込んだ麺が出来上がりそうだな。改めて調理例写真を見ると、液体のスープは写っていなかった。
食べてみて、予想通り麺がスープを殆ど吸った状態で出来上がってしまい、中途半端な焼そばみたいな状態。しかし食べてみると悪くない。即席麺発祥之国に産まれし者としては少々悔しいのだけれど、日本には無い即席麺の姿にも関わらず意外と美味しいと感じられてしまったよ。ウコンと生姜の香りも違和感なく調和している。
麺は細めの扁平断面。気泡感は無く滑らかだが、抑揚も無く平板だ。でも粘りがありしっとりした口当りで、決して脆くはない。油を入れて煮込むことが影響しているのかもしれない。今回は普通のキャノーラ油を入れたのだが、オリーブ油だったら香りの点でもっと違う結果が出たかもしれない。
スープは食べる時点で殆ど麺に吸われて液体は殆ど残っておらず、麺を食べ終わる時には丼が空になっていた。一方麺には味がしっかりと染み込んでいる。甘めの醤油が基調となる味付けで、ウコンと生姜の香りはあまり明確ではない。しかしどことなく爽やかというか、濃いめの味なのに重苦しさがないのは美点である。刺激はなく穏やか。うま味は強いが嫌味ではない。
油を入れて麺を煮込むという点に強い違和感を持ったのだが、結果は上々。欧州で生まれた(と思われる)この形態が発展して、将来スタンダードの一つになったら面白いな、と思った。
国名 | イタリア |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 7 613035 995918 |
会社名 | Nestlé Italiana |
製品名 | Maggi Noodles Curcuma e Zenzero(ウコンと生姜、製造はウクライナ) |
謳い文句 | Nuova ricetta, Ancora più gustosa! Prova anche gli gusti di noodles |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net71g |
熱量 | 412kcal (1720kJ) |
Na | 〜g(食塩相当量2.2g) |
付属品 | 粉末スープ |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めの扁平断面は平板な舌触りだが、油を入れて煮るためかしっとりとした粘る食感 |
汁・ソース | スープの汁は殆ど麺に吸われる、醤油ベースの濃い味だが、重くならず爽快感がある |
具・その他 | ウコンと生姜は穏やか、辛い刺激も無い、汁無し麺に近い変わった製品だが悪く無い |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2019/12/14 |
賞味期限 | 2019/11/30 |
入手方法 | 2019/05/23 Catania (Italy) |
税込購入価格 | 0.75 EUR (≒92 JPY) |