No.6575はイタリアのLiodry Foods、Insta Cup Fusilli Pesto。Fusilliはらせん状のパスタで、Pestoはバジルソースのこと。正真正銘のイタリア製カップ麺であり、No.6559で姉妹品のFettuccine Carbonaraを紹介している。
今回の品はイタリアではなく、その近隣マルタで入手したもの。騎士団が有名なところだね。本来ならば居住者が通うようなスーパーで即席麺探しをしたかったのだが、腹を壊して体調最悪だったため土産物店を一~二軒回ったところで探索を断念。心残りがある反面、初のイタリア製カップ麺を入手できたのだから十分な成果があったともいえるのだ。
Liodry Foodsのサイトに住所や地図が載っていたのでGoogle Mapで見てみたら、小奇麗だけれどもうんとちっちゃな工場だね。田舎の零細企業といった感じで、ちょっとしたスーパーの方が大きいぐらいだ。日本も日清食品のチキンラーメン発売(1958年)以降1965年辺りまでは裏の畑を潰したような小さな敷地に即席麺の工場が林立したそうだが、規模としてはこのLiodry Foodsも似たようなものかもしれない。
食べてみて、目を引くようなハッタリは無く地味だけど、味や香りの出し方が自然で悪くないと思った。その反面、麺の湯戻りの悪さや粉末スープがダマになり団子が出来てしまうなど、実用面での煮詰めがまだまだ全然甘いと感じた。もっとがんばれ!
麺は短冊状の薄い生地をらせん状に巻いたもの。熱湯三分では湯戻りしきらない部分が結構残り、食べていて突然口の中で「パリパリ!」と乾いた音がする。油揚げ麺ではないので湯戻し時間を多少伸ばしてもダレることはないけれど、たぶん五分にしても湯戻りは不十分だろう。抜本的な生地の見直しが必要なんじゃないだろうか。湯戻りした部分は軽い食感なれどもシャープな印象。生地が薄いのでもちもちした弾力感は弱い。
スープはザラザラした舌触り。バジルの香りがあり、塩分やうま味は薄い。化学調味料を使っていないためか後味に嫌味が無くスッキリ爽やか。フタの絵のように太陽の恵みを感じるよ。でもだがしかし、粉末スープがお湯に溶けにくく随所にダマが出来てしまった。最初緑色の塊を見た時は何かの具かと思ったよ(この製品に具は入っていない)。かなり執拗に混ぜないと粉末スープのお団子は溶けてくれない。
味や香りは、イタリアの片田舎の草原で太陽を浴びながら佇むようなイメージが湧いてきて結構イイ(物足りないと不満を持つ人も結構居るだろうと思うが)。しかし麺の湯戻りの悪さと粉末スープがダマになりやすい点を解消しないと、他人にはお勧めできないなあ。
国名 | イタリア |
ジャンル | カップパスタ |
EANコード | 8 024978 002158 |
会社名 | Liodry Foods |
製品名 | Insta Cup Fusilli Pesto |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net70g |
熱量 | 258kcal (1089kJ) |
Na | 〜g(食塩相当量2.7g) |
付属品 | なし。粉末スープは混込済 |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 薄い生地を螺旋状に巻いた麺、弾力感は弱くシャープ、湯戻りしない部分が結構残る |
汁・ソース | ザラザラした舌触り、バジルの香り、うま味や塩分は控えめだが、後味がうんと自然 |
具・その他 | 粉末スープがダマになり塊ができやすい、味や香りは好感が持てるが実用性に難あり |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2019/12/13 |
賞味期限 | 2019/12/01 |
入手方法 | 2019/05/24 Valletta (Malta) |
税込購入価格 | 1.50 EUR (≒185 JPY) |