No.6561 Maggi (Manaysia) Hot Heads Seafood Mee Goreng

No.6561はマレーシアのNestlé、Maggi Hot Heads Seafood Mee Goreng。シンガポールで購入した激辛カップミーゴレンだが、マレーシアの人からこんなの知らんぞ、とコメントを頂いた。

調べてみるとどうも「Hot Heads」シリーズはシンガポール専売品であり、マレーシアでは「Pedas Giler」という激辛シリーズがこれに相当するらしい。ちなみにインドでも袋麺のHot Headsシリーズがある。まったく、Nestlé即席麺の世界戦略は複雑怪奇・魑魅魍魎で全貌を把握するのがとても困難だ。まあそれだけ販売国に合わせてキメ細かく最適化を図っているという証でもあろうが。

食べてみて、とても辛い。しかしパンチ力があって後遺症が残る辛さではなく、軽量でスピーディな、カミソリのように切れる辛さである。そして後を引かずに、かげろうのようにスッと消えて無くなるのだ。このようなドライな刺激は悪くない。

麺は細い角断面で、気泡感が結構あり柔らかめの軽い食感。あまり自己主張の強い麺ではないが、量は日本のカップ焼そば並みに多い。

ソースは最初の一口は普通に食べられたが、そこから猛烈な辛さが襲い掛かってきて、あとは防戦一方だった。とにかくキレのある唐辛子の刺激で痛さを感じる。まるで口の中を鋭利なカッターナイフでズタズタに切り裂かれたような気分。辛さの絶対値はペヤングの激辛やきそば程度は優にある。

ミーゴレンらしい甘ったるいケチャップマニスの味も人工的なうま味も海鮮の香りもあるにはあるのだが、辛すぎてきちんと味わう余裕が無かったよ。

しかしこの製品の面白いのは辛さが引くのが早いことで、食べ終わった直後にダメージは回復する。嵐の中ドス黒い雲が強風に流されて、突然太陽の光がパッと差し込んだかの如く平穏で崇高な空間が現れた。青空に小鳥が舞い、草木は緑に輝き、空には虹がかかっているではないか!さっきまでの壮絶な闘いはもしかして夢だったのだろうか?(←演出上多少の誇張表現はあるが)動と静、善と悪とでもいうか、この二面性が本製品の特徴である。

具は何もなし。マレーシア製カップ麺ではよくあることで潔い。湯切りのための仕掛けも何もなく、カップのフタを箸で押さえながらお湯を排出することになるのだが、指先が結構熱くなるし、麺の切れ端が結構流出してしまう。この点は改善してほしいな。

国名 マレーシア
ジャンル カップ汁なし麺
EANコード 9 556001 266323
会社名 Nestlé Manaysia
製品名 Maggi Hot Heads Seafood Mee Goreng(シンガポール市場向け)
謳い文句
調理方法 熱湯3分お湯切り
質量 Net98g
熱量 461kcal (1930kJ)
Na
付属品 粉末ソース、調味油、チリソース、フォーク
ノンフライ麺 ×
湯切り
細い角断面、気泡感は強くて柔らかいく頼りない食感、量は多い、湯切り機構は無い
汁・ソース 激辛で口の中が痛いが後を引かずすぐに回復する、海鮮風味やうま味は強いが人工的
具・その他 具は何も無し、辛さの絶対値はペヤングの激辛並みだが軽くキレのある刺激が個性的
総合評価 ★★2
試食日 2019/11/25
賞味期限 2019/11/30
入手方法 2019/04/30 昇松超市 (Singapore)
税込購入価格 1.95 SGD (≒160 JPY)