No.6556は香港の永南食品、公仔碗麵 五香肉丁味。英語表記はWinner Foods、Doll Bowl Noodle Spiced Pork Cubes Flavourとなる。永南食品は日清食品グループ傘下にあり、香港の日清食品よりも安価なレンジを受け持つ。中国大陸側には珠海金海岸永南食品という子会社がある。
香港のデモは理工大が陥落して一旦沈静化したが、この先どうなるかは不透明。香港の街は即席麺探しでいろいろ歩いたのでどうしても動静が気になってしまう。今の対決姿勢のままデモが先鋭化すると参加者にとって生命の危機や不本意な扱いを一生強いられる可能性があるので、無責任に頑張れとは言えないのがもどかしい。
五香は中華スパイスの五香粉のこと、肉丁とはさいの目に切った肉のことである。なのできっとこの製品の中にはスパイシーでジューシーな肉塊がゴロゴロたくさん入っているのだろう、と期待したのだが、側面にある調理例写真を見ると肉塊の「に」の字も写っていないではないか。赤いドロドロしたソースが麺に絡んでいるだけだ。ちなみに経験上どこの国の即席麺でも、調理例写真以上の具が入っていることなど絶対にあり得ない。
成分表を見ても肉の記載は無い。この製品はあくまで五香肉丁「味」であって肉の現物は入っていないようだ。なんだか封を切る前から現実の厳しさを見せつけられたような気がするよ。まあ調理例写真が妙に豪華なのに、封を切ったらガッカリするよりはマシなのかもしれない。
食べてみて、肉は入っていないけれど中華風の香りと唐辛子の刺激によって、最初のうちは好奇心を持って食べることが出来る。しかしこの製品の質量は116gとかなりの大盛り。肉は入っておらずかやくは僅かな野菜しかないし、味そのものも濃くて単調なので半分を過ぎる頃から飽きてきた。麺もどんどんヘタってくるし。
麺は細い角断面で、表面がザラザラして荒れているのが特徴的。舌で麺をスキャンする(舐める)際の摩擦係数(μ)が高いことが脳神経へダイレクトに伝わってくる。このため緻密さとか上質さは感じない反面、豪快な力強さがあり、スープが絡みやすいという実用上のメリットもあるだろう。とはいえ、麺の基本的性格はどちらかと言えば頼りない。量がかなり多いし、径時変化に弱いため食べるうちにどんどんヘタレてくる。
スープは醤油味がベースで、中華風の刺激と香りが漂ってくる。全体的に暗く重苦しい雰囲気で開放感が乏しい。辛さはそこそこあるけれど激辛という程ではない。液体と粉末のダブルスープだけどもあまり双方のメリットを引き出せていない印象。麺の量が多いためもあり最後まで好奇心を維持することが出来なかった。具はネギとキャベツだけ。量は結構あるけれど、やっぱ肉丁というならば肉が入っていて欲しいなあ。
この製品はうんと腹を減らした大食漢の若者が一気に食べ切る、という用途に適している。食欲の衰えてきたオッサンにとってはちょっと厳しいな。
国名 | 香港 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 892333 101952 |
会社名 | 永南食品 Winner Foods |
製品名 | 公仔碗麵 五香肉丁味 Doll Bowl Noodle Spiced Pork Cubes Flavour |
謳い文句 | 香港製造 Yummy |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net116g |
熱量 | 476kcal (1993kJ) |
Na | 3.043g |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ、かやく(キャベツ・ねぎ) |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 細い角断面、表面がザラザラ荒れている、気泡感は強く軽い食感、経時変化は大きい |
汁・ソース | 少し透明感がある醤油味ベース、中華風の香りと刺激、結構辛いが単調なので飽きる |
具・その他 | 具はキャベツとネギで肉は無い、麺の量が多く、最後まで好奇心を維持できなかった |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2019/11/19 |
賞味期限 | 2019/11/19 |
入手方法 | 2019/07/06 Papeete(Tahiti/French Polynesia) |
税込購入価格 | 240 CFP (≒240 JPY) |