No.6551はマレーシアのSky Thomas Food Industries、MyKuali Penang Hokkien Prawn Noodle Cup。漢字で書くと檳城 福建虾汤面となる。マレーシア(やシンガポール)では漢字表記を頻繁に見掛けるが、簡体字と繁体字が混ざっているのが面白い。日本の漢字ってこの二つの中間ぐらいなんだねえ。
この会社は2011年の創業で、2013年5月に即席麺の製造を始めた若い会社だが、同国で親しまれているホーカーズ(Hawkers、安い屋台街)に影響された、少し高級だけど高過ぎない程度の製品群がスマッシュヒットとなり、同国のみならず世界中で認知されるようになった。
上の写真で赤枠に囲われている四文字はどう読むのだろう?と暫く迷ってしまった。「風味地道」「地風道味」「地道風味」?
正解は(たぶん)地道風味。下に英語でAuthentic Tasteと書いてあったのをヒントにAuthentic FlavorをGoogle翻訳で中国語に変換したら「地道風味」と出てきたよ。Authentic=地道なんだ。
食べてみて、汁高麺低とでもいうか、スープは自己主張が強くて抑揚がある味なのに対し、麺は素っ気なくて少量。これで麺がもっときちんとした手応えのあるものだったら南国即席麺の決定版になるかもしれなかったのに残念だなあ、と思った。
麺は白くて細く、縮れが少ない。ラーメンというよりはそうめんに近い食感と香り。気泡感があり柔らかめで頼りない。そして量がとても少なく、なんだかあっという間に食べ終わってしまい、空腹を満たしきれなかった残念感が残る。スープが強い味なんだから、麺がこの倍ぐらい入っていてもいいんだけど。
スープは甘くて辛くて華やか。素材をすり鉢でゴリゴリと潰したようなスパイスが入っていて舌先がザラザラする。辛さは心地良い程度。粉末スープも併用しているが乾燥臭さは感じない。うま味は十分以上に出ているが、それ以上に甘さが強い。海老を佃煮になるぐらい煮詰めてからすり潰したような匂いがする。ダイナミックレンジが広いというか、情感豊かなスープである。
具は甘い揚げ玉ねぎで、スープを飲む際の効果的なアクセントになっている。しかし具はこれだけで、Prawnと名乗る割にはきちんとした形がある海老は入っていない。
しつこいけれど、麺がもうちょっと頑張ってくれればいいのになあ・・・天は二物を与えず、か。
国名 | マレーシア |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 9 555655 005678 |
会社名 | Sky Thomas Food Industries |
製品名 | MyKuali Penang Hokkien Prawn Noodle Cup 檳城 福建虾汤面 |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯4〜5分 |
質量 | Net80g |
熱量 | 371kcal (1553kJ) |
Na | 1.553g |
付属品 | ペースト状スープ、粉末スープ、フラドオニオン |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 細くて縮れが弱い、白くそうめんみたいな食感、気泡感があり頼りない、量が少ない |
汁・ソース | 心地よい辛さ、結構甘い、南国風生スパイスみたいな華やかな香り、強く情熱的な味 |
具・その他 | 揚げ玉ねぎは甘くて効果的、海老の香りはあるが身は無い、スープに麺が負けている |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2019/11/13 |
賞味期限 | 2019/11/10 |
入手方法 | 2019/05/02 Penang(Malaysia) |
税込購入価格 | 3.90 MYR (≒105 JPY) |