No.6549は米国のWismettac Asian Foods Inc.、Shirakiku 白菊 Goku-Uma Yakisoba 極旨焼きそば。製造は日本で、日清食品のU.F.O.(国内版)にも匹敵する直径180mm(フランジ部含む)の大きくて薄い円盤型カップを採用している。
先日No.6505で姉妹品の豚骨ラーメンを紹介しており、この時Wismettac社とは何者かということについて触れている。そして確かな証拠はないけれど、この白菊極旨シリーズは愛知県にある山本製粉製ではないかと推測した。今回の焼きそばを手にして、その思いは一段と深くなったのである。
大きな外形のカップを流せる製造ラインはある程度限られたものになってしまうだろうが、山本製麺の会社沿革には平成27年に「カップ麺ライン新型8連カップシール機導入(カップめん容器145φ・180φの容器使用可能になる)」と記されており、今回の品の直径180mmカップもこのラインを通って作られたのではないかと妄想が膨らむ。ああ真相が知りたい!
食べてみて、まさに日本の安いカップ焼そばの味だね。米国人向けの味の調整は殆どやっていないんじゃないかと思ってしまう。まあ実際は畜肉エキスを使わない等の輸出規制上の配慮はあるだろうけど。マヨネーズをかけるとますます類型的な味になる。
麺は細めの角断面で、気泡感があり柔らかい。結構粘りがあって弛んだゴム紐のようにビヨ~ンと伸びるような感覚がある。ちょっと頼りないけれど、懐かしいような憎めないような気持ちにもなってしまう。量は多い。
ソースはほのかに酸味があるウスターソース味。僅かな焦げ臭いような香りもあり、日本人にも全然違和感が生じないもの。液体ソースなのでしっとりとした緻密さがある反面、元気の良さはあまり感じられない。うま味は十分以上、力感はあまり強くない。
ここで辛子マヨネーズを絡めて食べると、これがソースの味を覆い主導権を奪って、いわゆるよくある味になってしまった。もちろんマヨネーズ味が好きな人には納得できるものである。ただマヨネーズはちょっと酸味が薄いようにも感じた。
具はキャベツだけで肉は無し。湯切り方式は日本の標準であるフタの一部をペロッとめくってスリット状の排出口を出すもので、機能的には全く問題が無い。
日本で安売りされるカップ焼そばと大体同じレベルの商品という印象を持った。NYで日本円換算(購入時)320円程度で買ったものだが、ここではソース味のカップ焼そばが殆ど存在しないことを考え合わせると許容範囲かな、と思った。
国名 | 米国 |
ジャンル | カップ焼そば |
EANコード | 0 74410 39636 7(UPC) |
会社名 | Wismettac Asian Foods |
製品名 | Shirakiku 白菊 Goku-Uma Yakisoba 極旨焼きそば(製造は日本) |
謳い文句 | からしマヨネーズ入り with Mustard Mayonnaise Japan Premium |
調理方法 | 熱湯3分お湯切り |
質量 | Net115g |
熱量 | 520kcal (2177kJ) |
Na | 1.92g |
付属品 | 液体ソース、かやく(キャベツ)、からしマヨネーズ |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | ○ |
麺 | 細めの角断面で気泡感があり柔らかめ、粘りがありビヨ〜ンと伸びる感じで頼りない |
汁・ソース | 酸味があるウスターソース味、日本人が食べても違和感無し、旨味は強く力感は弱い |
具・その他 | からしマヨネーズを混ぜると類型的な味になってしまう、キャベツは多いが肉は無い |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2019/11/10 |
賞味期限 | 2019/11/08 |
入手方法 | 2019/06/08 New York(USA) |
税込購入価格 | 2.95 USD (≒319 JPY) |