No.6547はポルトガルのMundiarroz、Cigala Banzai Noodle Sabor Carne。「肉味」なのだが、これだけだと何の肉か判らない。ただ姉妹品に鶏肉味(Sabor Galinha)があるのと、欧州の即席麺でポーク味は滅多に無いので、多分牛肉味なのだろう。
このバンザイヌードル、2016年にも三回試食を行っているが(No.5752, 5763, 5768)この時の販社はフランスのLustucru社であり、今回の品とは国籍からして別物だ。でも製品名のロゴは一緒でありブランド管理は共通している。Banzai Noodleの版権者がいて、そこからライセンスを受けているのだろう。
▲フランス版Banzaï Noodle (No.5763)
ロゴだけでなく黒を基調とした色使いとかレイアウト等で、フランス版と今回のポルトガル版はパッケージデザインが酷似している。まあ同じ製品名を名乗るなら当然でもあるが。
フランス版No.5752の試食記では、カップの構造や材質等から「実はBanzaï Noodle (France)・Saikebon (Italy)・Yatekomo (Spain)は味の素 (Poland)を親とする三兄弟だったということである。」と結論付けており、フランス版とポルトガル版が一緒の内容ならば、これもポーランド味の素製ということになる。(なお、どちらにも生産国の表記は無い)
しかし!今回のポルトガル版はフランス版よりカップの縦寸法が短いように感じられた。そしてフタを開くとカップヌードルみたいに初めからスープとかやくが混ぜてあり添付の小袋類は無く、この点でもフランス版と異なる。もしかしたら、ポルトガル版とフランス版では同じBanzai Noodleでも調達先が違うのかもしれない。この件はウチの最重要案件として継続調査します。
食べてみて、麺もスープの味付けもフランス版Banzai Noodleおよびポーランド味の素系の製品とは流儀が違うように感じた。これはポルトガルの人の好みに合わせました、なんて小手先の問題じゃないように思う。
麺は細い角断面で気泡感が結構ある。硬めで粘りがあるのでちょっとゴムっぽい歯応え。縮れが強いのが舌先によく伝わってきて存在感は結構ある。
スープは透明感がある茶色。醤油味がベースで味や香りの手数が少なく、うま味調味料に頼った味造りという印象。牛肉の香りはほどんど感じられず、これって何味だったっけ?と迷ってしまったよ。辛い刺激も無い。具は野菜だけで人参は硬くてちょっと青臭い。ネギは意外に自己主張をしてい効果的。
全体的に粗削りで不器用な味造りだと感じた。フランス版はもうちょっとうま味の出し方とか香り付けを上手くやっていたんだけどなあ。
国名 | ポルトガル |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 5 601260 592608 |
会社名 | Mundiarroz |
製品名 | Cigala Banzai Noodle Sabor Carne |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net67g |
熱量 | 299kcal (1256kJ) |
Na(麺具+汁) | 〜g(食塩相当量5.16g) |
付属品 | なし。粉末スープ、かやく(人参・ねぎ)は混込済 |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 細い角断面で気泡感は強い、硬めだが粘りがありゴムっぽい歯応え、存在感は大きい |
汁・ソース | 透明感がある茶色で薄い醤油味、人工的なうまみだけが強い、刺激はなく香りも地味 |
具・その他 | 人参は硬くて青臭い、ネギは大量で効果的、仏Lustucru社のBanzai Noodleとは別物 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2019/11/07 |
賞味期限 | 2019/11/07 |
入手方法 | 2019/05/31 Ponta Delgada(Portugal) |
税込購入価格 | 0.79 EUR (≒97 JPY) |