No.6545はシンガポールのセブンイレブン、7-Select Hot & Spicy Noodle。製造はタイ。製造者は明記されていないが、過去の試食記録やカップの構造・形状からしてPrantalay社だと断定する。
Prantalay社はタイの即席麺メーカとしては五~六位ぐらいの位置付けかと思われ、タイの街中では自ブランド品を目にすることは滅多にないのだが、東南アジアのセブンイレブンで専売されるPB製品の一部を任されているようで、今回の品のようなベーシックなものからレトルト具材付きの高級品まで幅広い製品を作っている。シンガポールで売られる製品であるため、当然ムスリム対応のHALAL認証品。
購入価格は1.7SGD、購入時のレートで換算すると139円。高級志向でもない普通のPB製品の割には高いなあという印象。まあシンガポールは食品全般の物価が日本以上に高いので仕方がないとも思ってしまう。先日サッと見た限りでは、この国で日本円換算100円以下の即席麺というとマレーシアかインドネシアからの輸入品しか無かったな。
食べてみて、黒胡椒と唐辛子の刺激が際立っており、脳味噌をタワシでゴシゴシこすられるような心地良さ(?)がある。シャキッと眼を覚ましたいときにいいだろう。
麺は扁平角断面で、いわゆるヌードル的な食感。意外に粘りがありしなやかだが、あくまで事務的な味や香りで、情緒性といったものは無い。揚げ油の質は悪くなく、日本の安売り縦型カップ麺と大差ない印象。
スープは醤油ベースで辛い。弛んだ気持ちを覚醒させてくれる。でも決して激辛ってぇ程ではないので、胃や黄門様にダメージを受ける心配をする必要はないだろう。これは唐辛子だけでなく黒胡椒との合わせ技だからかもしれない。甘さも結構あり、うま味も人工的だが強く出ている。
具は大きな茶色い塊が多数入っていて、肉かと思って期待したのだが大豆蛋白質であり、噛んでも味気なくてちょっとガッカリ。あと椎茸も入っており、これは歯応えと香りで効果的。
辛くて甘くてうま味の強いスープは、写真で言えばコントラストとエッジを妙に強調した:オーディオで言えば低音と高音を妙に持ち上げたドンシャリ音に似ているようなもの。なので本質的なうま味とか奥の深さというものを期待するも製品ではない。
こんなふうに言うと貶しているように思われるかもしれないが、これはこれで素材に金を掛けられない安価な品の、精一杯の自己主張の手段であり、製品の狙いは充分実現出来ていると思われたので肯定的に評価する。
国名 | シンガポール |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 8 885000 830367 |
会社名 | 7-Eleven Singapore |
製品名 | 7-Select Hot & Spicy Noodle(製造はタイ) |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net75g |
熱量 | 356kcal (1491kJ) |
Na | 1.666g |
付属品 | なし。粉末スープ、かやく(大豆蛋白質・キャベツ・マッシュルーム)は混込済 |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 扁平角断面で気泡感がある、粘りがありしなやかな舌触りだが味や香りは素っ気ない |
汁・ソース | 醤油ベース、黒胡椒と唐辛子のハッキリした刺激が覚醒させる、甘めでうま味は強い |
具・その他 | 大量の茶色い塊は大豆蛋白質で有難味がない、椎茸は効果的、安っぽいが元気が出る |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2019/11/05 |
賞味期限 | 2019/11/01 |
入手方法 | 2019/04/30 Seven Eleven(Singapore) |
税込購入価格 | 1.7 SGD (≒139 JPY) |
以前の記事の話になりますが、日本懐かし即席めん大全(特別版)にトノサマラーメンの画像が掲載されていると思ったのですが無いんですね。特別版でない方に掲載されているのでしょうか。とても懐かしい即席めんですので画像を確認したかったのです。
トノサマラーメンについて、特別版ではページ数の関係上カットされてしまいました。特別版ではない方では50ページのコラムに二枚の画像を載せてあります。よろしくお願いいたします。